The Spare Times  〜人生のスキマ時間を愉しむ〜

バリキャリワーキングマザー、アラフォーにして主婦デビュー。 突然訪れた人生の隙間時間をゆるりと楽しみつつ、次のステップを模索しながら迷走する毎日。最近お仕事再開+ときどきタロット占い師。

ワーキングマザーのワークライフバランスは自己責任なの?

自分をことさらに「ワーキングマザーなんです」「子育て中なんです」と主張して特別扱いをしてもらいたい訳ではない!

というのを最初に断っておきます。

そして今日の投稿は特にまとめもオチも有りません。

 

ワーキングマザーという立場から発信をすると、権利ばかり主張する煙たい存在みたいに思われることも多いです。
ただ、インタビューの中で中野さんも言っていますが、職場にいて感じていたのはワーキングマザーはまだ圧倒的マイノリティであるということ。


ワーキングマザーが声をあげる時、それは特別扱いをして欲しいからでは決してなく、みんなと同じく普通に仕事して家と家族のこともしたい、ただそれだけなんです。

ワーキングマザーだってみんなと同じ、普通になりたいよ!

っていう思いなんです。

で、こちらが今日のお題というか、私的メモ。

conobie.jp

もうこの界隈では圧倒的知名度で活躍されている中野円佳さんのインタビュー記事を読んでいて、凝りすぎて回らない首の筋を違えてしまうほど頷いたいくつかの言葉を備忘録として。

 

むしろ、制度が整ってきたからこそ、両立のハードルが高くなっているように感じます。

 

これね!
私たち世代は制度的にはとても恵まれていて、世間的にもワーキングマザーにものすごくスポットが当たっているタイミング。
実際とても恵まれてきていると思いますが、まだまだ道半ばというのも事実。
だって私は時短制度もあり、4月からはフレックスが導入されるという企業に勤めていたにもかかわらず、小一の壁に激突して退職を余儀なくされたのですから。これを道半ばと言わず何と言おう。

 

上の世代は制度もなく、今よりもさらにマイノリティで本当に苦労されたと思います。その方々が切り開いてくれた道だと思うと、感謝しかありません。
でもその方たちが歯を食いしばり、それはもう様々なことを犠牲にして切り開いてくれた道だからこそ、その世代の女性リーダーに言われがちなのが「私はそうやって頑張ってきたんだから、あなたも同じように頑張りなさい」「私たちの時よりも恵まれているんだから、これ以上を求めるは高望みしすぎだ」というようなこと。
実はこれは、今の制度などが彼女たちのおかげだと感謝するからこそ反論が難しく、一歩間違えると彼女たちの血の滲むような努力を否定するように聞こえてしまうから、すごく対応が難しいなぁと思ってます。

たとえポーズでも、方向性がずれていても、国や自治体やらは保育園整備だ女性活用だっていうことをしきりに議論して政策を打ち出そうとしている。そのことでさらに議論が沸き起こり、世間的に理解が進むことは大いに結構だと思っている。
けど、間違った方向に理解が進み、その間違った理解を前提に議論が進んでしまうと、今度はこういうことになるのです。

 

声をあげても「義務を果たさないままの権利主張だ」と煙たがられたり、上の世代のワーママからは「私たちの頃はキャリアもあきらめて我慢してたのに」と溝ができたり、なかなかまとまった声として大きな影響力を持ちにくいんですね。

 

これの形を変えたものが、騒音などを問題として反対運動が起こり保育園が開園できなかったり、マミートラックが配慮として作られてしまったりということだと思う。

 

あと、働く母親の心理としてのこれ

前職の頃、残業をせずに保育園のお迎えやそのあとの子育てを担っている時に、深夜まで働いている夫の姿をみて、すごく悔しい気持ちになったことがあるんですよ。「好きなだけ仕事できていいなぁ」って。

 子供と過ごす時間が愛おしすぎて、もともと仕事はそんなに好きじゃなかったし、ということで家庭に入るという人も多いと思うし、その道を選べる人を尊敬します。

私は育児より仕事の方がナンボか楽か!と思ってしまうし、仕事の方が圧倒的に達成感を感じられるし、仕事大好き。正直、専業主婦は孤独感とストレスで気が狂いそうです。一言で言えば向いてないです。

だから「好きなだけ仕事できていいなぁ」は膝を打ってハグしたくなるくらい共感

 

でも実はこの気持ちって、なかなか理解を得られない。
「母親になって子供が可愛くてしょうがないでしょう」「ずっと子供と一緒にいたいでしょうに働いて大変ね」みたいなことを言われる事も多いんだけど、私の場合全く当てはまらない。

仕事を持って子供と離れる時間があるからこそ子供と一緒にいる時間がいとおしく感じられるし、自分に対しても胸を張って頑張っていると言える。
だって、専業主婦って頑張れないし、子供とずーーーーーっと一緒だと子供が可愛いと思えなくなるんだもん(苦笑)。

 

そして最後にこれ。

—女扱いが、嫌だった?

嫌でしたね。

就職活動の時とか、働いている時に女であることを強調するのが、男性に媚びてるみたいで嫌だったんですよ。だから、「男性と同じようにバリバリ働けます!」って振舞ってました。

—わかります。

だけど、男並みに戦い続けようとすることって、すごく疲れるんですよね。それに、女であることを押し殺してまで男並みにがんばることって、けっきょく男性優位の働き方に加担してしまうことになるって気づいたんです。

「あぁ、男に媚びてたのは私の方だったんだ」って。

だから今は、働くママが自分らしくいられるように、男性社会が求める女性像を演じなくても良いんだって思える人が増えるといいなって思います。

 

こういうことを自然体で発信できる人がもっともっと増えるといいなと思います。 

そしてそれを自然体で受け止めてくれる人が増えるといいなと。

 

 

育休世代ど真ん中の私にとって、このテーマはどうしても考えずにはいられないし、これからも深めていきたい。

ちなみにワーキングマザーも、ライフワークバランスも、自己責任も、みんな嫌いな言葉です。
なぜ嫌いかはまた機会を改めて書いてみたいなと思いますが。