The Spare Times  〜人生のスキマ時間を愉しむ〜

バリキャリワーキングマザー、アラフォーにして主婦デビュー。 突然訪れた人生の隙間時間をゆるりと楽しみつつ、次のステップを模索しながら迷走する毎日。最近お仕事再開+ときどきタロット占い師。

東京で消耗を実感してるけど止める勇気もないんです

イケダハヤト氏が「まだ東京で消耗してるの?」とか言ってるのを傍目に、東京で消耗し続けている私。
そうは言っても他にUターンだIターンだできる縁ある土地がある訳でもないし、私の両親もダンナ様の両親もこの辺に住んでてなんなら親戚一同この辺に住んでいるのでそこから敢えて離れて知り合いが一人もいなくて土地勘もない場所に移住するメリットも勇気もありません。

 

とはいえ「いやほんと無駄に東京で消耗してるな」と思ってしまう瞬間はあるわけで、それをここ数年で最も強く意識したのが1号の小学校受験をしたときでした。
「小学校は公立で良いよね〜、ここなら学区も良いし」と、私立小学校を受験するなんて全く考えてなかったのですが、1号が年中さんになったあたりで両方の両親から「で、あなたたちはどこを受けるの?」と不意打ちを食らってアタフタとお受験に突入した我が家。
共働きでお受験となると塾に通うだけでなく、平日のクラスへの送迎サポートやら、家庭学習が十分にできない分を塾にお願いするという”とにかく金で解決”スタンスで臨んだ結果、高級な軽自動車1台買えるくらいの金額を突っ込んで、しかも全滅しました。

あれは本当に消耗した…(遠い目)

 

 

というのをこのブログを読んで思い出した。

 そりゃあ東京はいい。
 なんでも揃っているし、なんでも高水準で、なんでも選べる。
 
 でも、裏を返せば、なんでも揃っているなかから何かを選ばなければならないし、天国と地獄ほどの個人差・世帯差のなかで激しく競争しなければならないってことでもあるのだ、東京ってやつは
 
 それに比べれば、いつまでも東京を知らない純然たる地方民や、郊外でいわゆる「マイルドヤンキー」として過ごす人は、諸々の競争、諸々の高コスト体質が強いる消耗から「降りる」ことができる。というより「降りている」こと自体に気づかないから、東京の眩しさに自意識をやられて変なコンプレックスを持たずにも済む。主観的な幸不幸で考えるなら、東京の諸競争のスピードと無縁で過ごせるのは、ただそれだけで大きなメリットだし、経済的・心理的コストを大幅に軽減できる秘訣でもある

 

別に無理して競争したいわけでもないし、競争から降りられるもんなら降りたいけど、常に選択肢が沢山あって競争している場所で生まれ育っているのでそれ以外にどうして良いかわからない 

っていうのは、敷かれたレールから外れる勇気がないことの言い訳なのかもしれないけれど、でもそれが本音でもあります。

 

 

同じ思いを抱えて友達と悶々とファミレスで語り合ったのが、大学4年生の時の就職活動。

帰国子女で有名大学に通っていた私と友人は当然のように一流企業の総合職を目指すことが期待され(ていると当時思い込んでたし、まぁ思い込みだけでもなかったとも思う)、なにやら輝かしい自己分析結果をエントリーシートに書き込んで、「結婚しても子供が生まれても働いて御社に貢献したいです!」みたいな、そんこと今から考えてみたところでどう転ぶか分からんじゃんという想定問答を無理矢理やったりしていたワケです。

本音で言えば「やりたいことが定まってないし、だいたい社会や企業がどういうお作法で動いているのかもわからんのに、業界やら業種を絞るなんて無理!」と思っていたし、「結婚も出産もしたいけどいつになるかなんて分からないし、出産しても働き続けたいとは思うけれどもし双子とか三つ子とかだったら無理じゃない?!ってかどういう想定すれば良いのかすら想像つかない!」と思っていたのですが、そこは可愛く頭良さそうにリクルートスーツに身を包み、聡明で可憐に見えるメイクで武装して涼しい顔して一流企業の総合職に滑り込まないとアカン、っていう就活(の風潮)に心底ウンザリしてました。

 

「私たち、無駄に高学歴だよね」

 

って、よく友達と話してました。

 

「社会経験として就職して働いたら、いい男捕まえてサクッと結婚を目指す!」と、25ansみたいな割り切りをして愛されファッションとメイクの研究に余念のない(ように見えていた)女子大出身生とかがそりゃぁ眩しく見えたものです。

私たちにあの選択肢は無いわ…と思い込んで軽く絶望したあのファミレスの夜をありありと思い出しました。

 

あれから20年余。
結局東京で消耗してる私。
成長して無いな、私…

 

とはいえ、両親に高い学費を出してもらって”良い大学”で高水準の教育を受けさせてもらい、その後も期待に背くことなくキャリアを築いてきた私なりに、私たちみたいな高スペックバリキャリ女子 改め ワーキングマザーだからできることがあるんじゃないかと信じたい。

それともそんな妄想は捨てて地方移住してローコストでスロウな生活を目指した方が良いのでしょうか。

 

そんなことをぐるぐると考えること自体が、消耗しますネ…。