アメリカドラマとディズニーに見るダイバーシティ
娘たちがやっと暑苦しく女の友情と根性論を見せつけてくるプリキュアを卒業してくれてホッとしています。
ところで海外ドラマやディズニーチャンネルを見ていてひしひしと感じるのが、アメリカはすっかり白人の国ではなくなろうとしているのだな、ということ。
『キャッスル』というNYが舞台の刑事ドラマのとあるエピソードでは、ヒスパニック系のバックグラウンドを持つ刑事がスペイン語で展開されるヒスパニック系のメロドラマにはまっている様子が描かれているし、全米No.1ロングランドラマのNCIS最新シーズンで加わった新メンバーは2人ともいわゆるマイノリティ出身。
もっと言うと『Empire 成功の代償』なんかはヒップホップ音楽界が舞台でキャストはほとんどがアフリカ系。ただし視聴率的な成功という意味ではチャレンジに直面しているらしい。
そしてヒスパニック系やアフリカ系などがハリウッドに食い込んで行っているのに対して、アジア系はまだまだ、というところ。
でもさすがアメリカというか、徐々にエンタメ界でもダイバーシティ&インクルージョンが進んでいるよという話題も。
この流れが子供向けの番組にもきっちりと反映されてきているなと感じるのがディズニー。
ディズニープリンセスの最新シリーズ『アバローのプリンセス エレナ』はもろにメキシコ系。出てくる音楽や料理、衣装もことごとくメキシコ系で、アメリカ社会で存在感を増しているヒスパニックを意識してるんだろうなぁ。
(純ジャパニーズな子供たちには馴染みのないものがたくさん出てくるので、割と頻繁に「◯◯ってなあに?」となります。良い機会なのでメキシコ料理にチャレンジしたり、ヒスパニック系の文化を知るようなことをやってあげたい。)
新作映画でアナ雪を超えたと前評判の高い『モアナと伝説の海』はサモア系。体型も今までのプリンセスものに比べるとふっくら逞しく、健康的。
そもそもアナ雪も「ありのまま」を受け入れようとするという意味でダイバーシティを意識した作品でしたっけ。
アメリカは広大な田舎なのだけれど、建国の理念を愚直に議論して理想に近づけていく姿は本当に尊敬すべき点だなと思っていたのですが、トランプ大統領登場でどう変わっていくのかが気になります。
そのあたり、大統領選の結果が出る前までの流れを追いかけたこちらが、カジュアルながらも本質を捉えたレポートでとても参考になりました。町山節でサクッと読めちゃうので、通勤時間のお供などに是非。