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The Spare Times  〜人生のスキマ時間を愉しむ〜

バリキャリワーキングマザー、アラフォーにして主婦デビュー。 突然訪れた人生の隙間時間をゆるりと楽しみつつ、次のステップを模索しながら迷走する毎日。最近お仕事再開+ときどきタロット占い師。

脊髄反応で拡散することの怖さ、自戒を込めて

雑感 頭の体操 読んだ

少し前に、小泉進次郎が次のように発言し拍手が湧いたというニュースが、批判の声とともにたくさんシェアされた。

www.sankei.com

悲観的な考えしか持てない人口1億2千万人の国より、将来を楽観し自信に満ちた人口6千万人の国の方が、成功事例を生み出せるのではないか

私もおもわず”いいね!”をタップして”シェア”してしまいそうになったけど、ふと「なんか変だぞ」と思って思いとどまった。

残りの6000万人は虐殺だとか、行きすぎた前向き思考が常にポジティブでなければいけないというプレッシャーとなって人を追い込む、といった捉え方をされているようなんだけど、この発言だけを捉えて「自信に満ちてない6000万人は日本にいなくていいよ」と受け止めるのは短絡的すぎやしないだろうか。
だいたい、じゃあ今の人口の半分が将来を楽観し自信に満ちた人なのかというと、そんな根拠も何もない。

 

なんとなくこの言葉だけが一人歩きしている感があってとても気持ち悪い。

 

前後の文脈から切り離された発言が一人歩きしているんじゃないか疑惑

どこかに発言の全文が載ってないかなと思って探してみたのですが、どうも見つからない。唯一、どうも「人口減少を嘆くのをやめよう」という文脈の中で語られたらしいことがかいま見えるのがこちらの記事。

www.huffingtonpost.jp

小泉氏は、東北復興や22世紀の日本についても議論を展開。日本の抱える課題である人口減少についても「もう人口減少を嘆くのを止めませんか?」と語った。「人口が減ったって、やっていけるという自信が大切。将来に悲観する1億2000万人より将来に自信と楽観を持つ6000万人のほうが強い。いつか人口が下げ止まるときがきて、そこから力強い成長がある。人口減少を強みに変えよう」などと大きな展望を語った。

うん。これならすんなりと聞ける。
ただこれは昨年の10月の発言ということで、ニュースになったのは年頭所感だからタイミングがズレてる。逆にいうと、小泉氏がこういう発言をするのは初めてではなくて、一貫してこの主張を繰り返しているとも受け止められる。
そしてこちらも発見。

www.asahi.com

こちらは切り取られた言葉の後に何が語られたかが掲載されてる。

最大の日本の課題は、人口減少と少子化にある。その打開策は、毎年減り続けることを悔やむ発想から早く飛び出して、減る中でもやっていけるという成功例を生み、人口減少でも大丈夫だという楽観と自信を生むこと。それが結果として将来、人口が下げ止まる環境を作り、新たな日本の発展への道を描く。私はそういう考えでいます。

これ読むと、6000万人に減らそうとか、半分は見捨てるみたいな話では全くないことが分かります。
そしてこの記事は去年9月。同じ発言なのにこの時はなぜ炎上しなかったの?

 

21世紀末には日本の人口は6000万人になるという予想

ちょっと調べてみると、そもそも、このままいくと日本の人口は6000万人くらいに落ち着くよという予測が出ていることを発見。(普通にググっただけで出てくる。)

abematimes.com

この、21世紀末に日本の人口6000万というのは調べると数年前から出ている調査結果のようで、内閣府が出している平成17年度の少子化社会白書の中でも示されている数字。

つまり日本の人口が6000万人くらいになるよというのは、少子化を語る上ではある程度の前提条件となっている共通認識と言えそう。

 

 

つまり小泉氏はこの、21世紀末には日本の人口は6000万人程度にまで減少するという予測をベースに、闇雲に1億2000万人の人口を維持しようとするのではなく、減少していく人口と超高齢化という社会構造を受け入れた上で、そうなった時にいかに前向きな気持ちで日本国民が生活できる状態を作るかを考えましょう!と訴えているにすぎない。

 

普通にすごく現実的で、とても前向きな発言じゃない?

 

ということで、最近忙しくて目にするニュースを検証することもなく脊髄反射でいいねしたりシェアしたりしていたのですが、それをすることの怖さ、そしてそうやって拡散されたニュースを鵜呑みにすることの怖さを改めて実感したのでした。

 

 

今日はちょっぴり真面目なお話でした。