Mashing UPは小さなおまじないだった
Mashing UPというイベントに参加してきたら、ちょっとしたおまじないをかけてもらったよう気持ちになったよ、というお話です。
手元にはA4プリントアウトの裏紙10枚にびっしりのメモが残されていて、これはもったいないということでブログのリハビリがてら何回かに分けてまとめて行こうと思います。
MASHING UPは、”UNLEASH YOURSELF"をテーマに、ジェンダーや年齢、人種、信条など私たちを意識的に、そして無意識のうちに括っている様々なカテゴリーに縛られるのではなく、カテゴリーの存在を理解したうえで新しい可能性や選択肢をどうやって見出してくのか、一人ひとりがその人なりの答えを見つけることを目的としたイベント。
フリーランスにチャレンジしようと思い立ち、会社員ではなく業務委託という形でお仕事を再スタートして約1年。フルタイムで週5日出社がベースの業務委託は、自分が思い描いていたフリーランスの形とはかなりズレがあって悩んでいたところだったので、何かヒントがあればと藁にも縋る想いでの参加でした。
イベントに参加することで、「魔法にかけられたようにやる気に満ち溢れ、明日からやることが明確になった!」と心の中で仁王立ちしながらガッツポーズ決める自分に大変身!!
…というようなことはなかったのだけれど、しいたけ占いを読んだ時のように「あ、そうだったのかも」「そっか、それでいんだね」みたいな、心の中で小さな頷きを積み重ねて「なんとかなるかも」と思わせてもらうくらいの、ちょっとしたおまじないをかけてもらったような時間を過ごすことができました。
なにしろA4用紙10枚分のメモという相当なインプット量なので、消化してまとめるにももうちょっと時間が欲しいところ。
今日は備忘録として、個人的に受け取った”小さなおまじない”の言葉をいくつか並べておこうと思います。
(登壇者の皆さま敬称略でスミマセン)
キャリアアップしたいとも、目指そうとも思っていなかったけど、目の前のことをひたすらやってきたら気づいたら役員になってたんですよね
(矢野 絹子 / KDDI株式会社 渉外・コミュニケーション統括本部 コミュニケーション本部 宣伝部 部長)
「”プチプチ”をつぶすような感覚」と表現した方がいらしたんですけど、ひたすら目の前の仕事を一つ一つ潰して来たら今のポジションにたどり着いたという女性は本当に多い
(浜田 敬子さん / Business Insider Japan 統括編集長)
マネジメントなんてスキルだから、やり方を学んで練習すればだれでもできる
(藤原 かおり / カルビー株式会社 執行役員 フルグラ事業本部 本部長)
「石の上にも三年」が一番キライな言葉
(荻野 みどり / 株式会社ブラウンシュガーファースト 代表取締役社長)
20代から30代って、女性はどんどん役割が増えていく。求められる役割が多すぎてこんがらがっちゃうから、役割を整理するように心がけているんですよね。ー 私の場合は、役割ごとに何が欲しくて何が満たされていないかを整理したんです
(荻野 みどり/ 株式会社ブラウンシュガーファースト 代表取締役社長)
日本って、新卒で入社したらキャリアは人事部に丸投げしてますよね
(小林 明子 / BuzzFeed Japan株式会社 特集エディター)
僕は世の中の流行に対して斜に構えちゃうところがあったんですけど ー 大きな流れとか変化は必ず来るから、最近は流れが来た時には無視したり斜に構えたりしないで、乗ってみるようにしてるんです。
(佐々木 大輔 / freee株式会社 創業者・代表取締役CEO)
社会の変化のスピードが速すぎて、自分たちの常識を子供に伝えても意味がなくなってる。それってシンドイこと。
(田中 俊之 / 大正大学 准教授)
マーケティングはしないんです。
商品っていうのは作品だと思ってるんです。作品はマーケティングなんてしません。作品はコンテクストで作られる。
(遠山 正道 / 株式会社スマイルズ 代表取締役社長)
前例がないこととについて、「どう思いますか?」って聞かないで、「どうやったらできると思いますか?」って相談するようにしてます。
「どう思いますか?」って言われたら「NO」って言うしかなくなるから。
(藤本 あゆみ / 一般社団法人at Will Work 代表理事)
”お金の暴力性”
(鎌田 恭幸 / 鎌倉投信株式会社 代表取締役社長)
私は1935年X月X日生まれで…まだ82歳です。
(若宮 正子 / プログラマー)
多くのセッションに共通してたこととして
- 成功してる人ってみんなとにかく楽しそう
- 「目の前のことをコツコツとこなしてきたら、求められる仕事をただ一所懸命にやってきたら、気づいたら今の場所にいた」という女性がめちゃくちゃ多い
- 2と真逆のようだけど、同じように「こだわり」や「芯」「軸」と呼べるようなものを失わずにこだわり続けてきた人もめちゃくちゃ多い
- 人によって気づきやきっかけのポイントは様々で、自分が常識だと思っていることが他人から見るとものすごい発見のように受け止められることもある
というのは繰り返し繰り返し感じたことでした。
4番目に関しては、この気づきを受けて
- 他人のきっかけに対して自分が同じようなリアクションが取れない、行動が起こせないと落ち込む必要ないんだな
- 自分の経験やスキルも棚卸しや人と話してみることで、意外な強みを発見できるのかも
と思えたのも良かった。
というのも、
東日本大震災をきっかけに生き方を大きく変えた人たちを見て「私も同じように震災に遭ったのに、それがきっかけで大きな一歩を踏み出したり、変化を促すようなアクションを取れていない」っていうのがずーっと心に引っかかって小さな負い目となっていたのですよね。
それでもいいんだと思えたのは、私の中でここ数年くすぶっていた呪いが解けたおまじないの瞬間でした。
つづく。