インド人とヨガとマインドフルネス
先日NHKで放送された『キラーストレス』
この中で紹介されていた「マインドフルネス」という瞑想法は、日頃から実践しているヨガの基本の瞑想法や高野山で体験した仏教の瞑想法とよく似ていて、そういう瞑想法がビジネスの現場でも取り入れられているというのを興味深く見ました。
そういえばスティーブ・ジョブズも瞑想してたっていうしね。
背筋を伸ばして苦しくない姿勢で座り、軽く目を閉じて自分の呼吸に意識を向ける。
これだけのことですが、呼吸に集中して「今」「この瞬間」の自分にフォーカスすることで、思考が過去や未来に飛んで今と関係ないツライことや面倒な思いをすることから断ち切ることが、脳科学的にもストレスを軽減するのに大きく貢献する、という内容でした。
ヨガのインストラクターとかヨガを探求している人は、結構な確率でインドに行ってアシュラムで修行した経験がある人がいます。
そしてインド経験のある人が口を揃えて言うのは「インド人は”今”しか生きていない!」ということ。
曰く
「今日のうちにこの仕事を片付けておかないと明日大変だな」
とか
「昨日食べ過ぎたから今日はセーブしておこう」
とか
過去や未来に基づいて今の行動を決めるということが全然ない、と。
今、自分がやりたいことをやる
今、自分が楽しいと思うことをやる
今、自分が一緒にいたいと思う相手といる
それを日々ずーっと実践しているので、約束は守らないし、故障したものも直らないし、仕事もどんどん遅れる、らしい。
そして自己主張をしっかりし、謝らない、と。
インドに一年ほど滞在していた友人曰く
「あなたはあなた、私は私」「過去は過去、未来は未来、どちらも今ではない」で、「全員違う個性を持つ、違う人格」というのが根本にあるので、慣れてしまえば案外ハッピーに過ごせる。(ただし、一日に一回は誰かを殺したくなる。)
だそうです笑
番組の中でも紹介されていましたが、人間は起きて思考している時間の実に半分以上を「今」ではなく「過去」や「未来」のことを考えることに使っているんだそう。
フェアフィールド大学のHenkel氏が発表したリサーチ結果も気になります。
写真を撮ることはその出来事を、「思い出」として残しておく働きを鈍らせる。よって自分の「思い出」の記憶をテクノロジーに委ねてはいけない
マインドフルネス、そして今に集中するということはこれにちょっと似ているのかもしれないなと思います。
今に集中できずにいると、脳が時間軸の流れの中で過去、現在、そして未来を区別して処理することが
ところでなんで日本のドキュメンタリーはコメンテーターが複数人出てきて余計な感想とか喋るんでしょうね。話の流れが中断されてしまうので、私はあの形式がとっても苦手です。