ラスト10分の衝撃!『鑑定士と顔のない依頼人』
ラスト10分の衝撃が、久々に「やられた!!!」という感じで、物理的に体にショックを受けたかのような余韻が一晩たった今でも残っているというすごい映画を観てしまった。
何気なく洗濯物をたたみながら、夜ご飯を作りながら観ていたのが、ミステリアスな雰囲気と主演のジェフリー・ラッシュの演技力にぐいぐいと引き込まれて、しばし家事をする手が止まってしまう。
とにかくジェフリー・ラッシュ演じる美術品鑑定士の仕草や表情の一つ一つに、いちいち魅入ってしまう。
決してイケメンじゃないし、セクシーな肉体美を誇るわけでもないし、っていうか爺さんだし、でも目を離せない…
そしてたっぷりと感情移入したラストに訪れる、衝撃の展開!!
ネタバレするんで書きませんが、手に持っていた皿をうっかり落としてパリーンと割ってしまいそうになるくらいの衝撃でした。画面を大きく振り返って二度見しましたよ。そして家事を全部放り出して正座してエンディングまで見ましたよ。
最後の10分、エンディングまで「嘘でしょ、嘘でしょ!」と、衝撃の出来事の裏話が暴かれたり別の展開が待ち受けていることを期待しながら、でも期待したエンディングは訪れることなくズドーンと絶望に落とされるという…すごく後味悪いはずなんだけど、「ああ観てよかった、いい映画を見た!」という不思議な爽快感の残る映画でした。
私はものすごい映画好きってわけじゃないし、監督とか俳優の名前は本当に全く覚えていないのだけれど、こういう映画に出会うと「ああ映画っていいよね!これだからやめられん!」と思います。
ところで、この人どこかで見たことあるなと思ったら、『英国王のスピーチ』 で言語療法士の役をやってた人なんですね。他にもパイレーツ・オブ・カリビアンのヘクター・バルボッサ役とか、オーストラリア人として初のオスカーとってたり、すごい人だった。
その存在感たるや、この人を見るだけで価値がある映画って感じでした。
この左端と
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この右端ね。
映画館で観なかったけど、大人の映画でした。
妄想ウィッシュリスト#15 映画館で大人の映画を見る