あとがきとマインドフルネスとタロット
お仕事をご一緒させていただいているとある女性とランチをしていたら、びっくりするようなことを言っていました。
彼女はスポーツの試合結果をニュースで見てからでないと、試合を見られないというのです。結果を知らないままリアルタイムで見てしまうと、ハラハラしすぎてとても試合を楽しむどころじゃないんだそう。
サスペンスやミステリー小説も、あとがきや解説(そして時にはエンディング)をまず最初に読んで物語の結末を確認してから読み始めるんだとか!!(◎_◎;)
結果を知ってしまったら試合も小説も面白く無くなるのでは?
と思って聞いてみたら、
「結果を知ったところで試合の展開も筋書きの面白さも全く失われることなく楽しめる」
「むしろ結果を知らずにハラハラドキドキさせられるとそれだけで気持ちがいっぱいいっぱいになってしまい、試合の展開も小説の筋書きも頭に入ってこなくて楽しめない」
ですって!!
その話を聞いていて、結末を分かった上でそこへたどり着く過程も楽しめるというのは、今話題のマインドフルネスと共通するところがあるなぁと思いました。
常に”今”にフォーカスしていれば、そこにたどり着くまでの”過去”やその先にある”未来”がどんなものであろうと、通り過ぎる一瞬一瞬の”今”を味わうことができる、というのがマインドフルネス。
過程である”今”を味わうことができれば、試合結果が分かっていたとしても絶妙な展開や繰り出される名プレイを存分に楽しめるのかも?
「瞑想」っていうと怪しい感じもしますが、とっても簡単です。
でも私はやっぱり結末を知らないまま試合も小説も楽しみたいですけどね。
タロットをしていると、結果を知ってしまうと途端にそれに縛られてしまい、直感や気持ちがNoと言っていてもリーディングの結果に向けて突き進む人がいます。
タロットは選び得るいくつもの結果のうちの一つを指し示すツールです。今この瞬間から無限に分岐していく未来のうち、可能性の高いものを見せてくれるだけです。
リーディングの結果に違和感を感じたら、違う未来を選べば良い。
結果に納得したとしても、そこにたどり着く道筋は自分で決めれば良いのです。
なのでリーディングをする際にはなるべく「結果を受けて自分がどう感じるか、その気持ちを一番大切にして、最後は自分で選んでください」とお伝えするようにしています。
たとえば以前リーディングをさせていただいたYさんは、結果を詳しく覚えていてくださって「今こういうことが起こってるんだけど、この間のアレに関連してるのかな?」とか、「××という結果が出てたけど、やっぱり私は◯◯の方が自分らしいと思ったから◯◯を選んだよ」という風に、結果に対してどう感じてどう行動したかを教えてくださいます。
「当たるも八卦、当たらぬも八卦だから占いは楽しいね!」というYさんは本当に楽しそうに人生を生きているなぁと、私まで勇気づけられます。
未来に訪れる結果(となり得る可能性の一つ)を知った上で、そこに至る過程を楽しむことができるか。楽しむだけでなく自分の頭で考え、心で感じて選ぶことができるか。
そのために、一度知った未来に引きずられることなく今にフォーカスすることができるか。
リーディングをする際に心がけていることでもあり、相手の方にお伝えするようにしているメッセージでもあります。
今を生きるといえば、そういえばこんな映画もありましたねぇ。
懐かしい、大好きな映画!