The Spare Times  〜人生のスキマ時間を愉しむ〜

バリキャリワーキングマザー、アラフォーにして主婦デビュー。 突然訪れた人生の隙間時間をゆるりと楽しみつつ、次のステップを模索しながら迷走する毎日。最近お仕事再開+ときどきタロット占い師。

タロットに聞く2017年① 私にとっての2016年、そして2017年

あけましておめでとうございます。

 

2016年はどんな年でしたか?
2017年はどんな年にしたいですか?

 

潮目が変わる時期に来ていることをひしひしと感じている今のタイミングで、私にとっての去年と今年をタロットで占ってみました。
自分を占う時は、願望や妄想が特に入り込みやすくリーディングしづらいので、敢えて他人を占うように言葉に落とすように心がけてます。

 

まずは2016年、私にとってどんな年だった?

https://www.instagram.com/p/BOrqdNHlMFw/

まず出たのはソードのペイジ(逆)。
テーマは”葛藤”。
自分の中の見たくないところ、隠していた部分と緊張感を持って向き合うというテーマの一年でした。
そして、自分が今まで意地になって頑張ってきたことに対して力を緩めることを許す、譲れない価値観として自分の中に持っていた軸がぶれることを許す、そんな変化があった年。
外側からは分からない、内面の葛藤をたくさん経験したのではないでしょうか。
そして怠惰なまでに色々なことを放棄してひたすら休み、そのこと自体を自分に許した一年でした。
窓の向こうにいる”まっとう”に見える人たひが着々と前進していくのを尻目に、身動きが取れないようなもどかしさを覚えつつも、敢えて闇に身をひそめることに終始した2016年中盤を暗示するかのようなカード。

 

そしてソードのクイーン(正)。
抱えていた葛藤は、終わりに近づいています。
十分に休んだし、考えもクリアになってきた。
座りっぱなしで、お尻や腰もちょっと痛いでしょ。立ち上がりたくて足がムズムズしてるでしょ。
あなたを求めている人もいます。
そろそろ動き出す時が近づいているようです。動き出す時は女王のように優雅に、あくせくせず、Gracefulがキーワード。

 

最後に月(正)。
2016年、強いて言うなら休むことに重きを置きすぎて、”自分を楽しむ”こと、家族でも友人でも職場の同僚でもなく、自分”だけ”のために楽しいと思える時間を過ごすことは後回しになっていました。もっともっと「べき」「ねば」を取り払って、自分が楽しいと思う方向に振り切ってみて。
もう一つ、価値観や軸の転換を迎えつつある今、ゴールを定めることがこれからの不安を取り除き、モチベーションをあげるのに役立つでしょう。

 

 

そして2017年。
私にとっての2017年はどんな年になるのでしょう?

https://www.instagram.com/p/BOrqlGwFsIk/

世界(正)。
世界が完成されることを意味するカードですが、2017年の運勢を見る場合は絵に描かれている浮遊感が強調されます。
予想はしていたものの「やっぱりここまで来ちゃったか」と感じるような、敢えて選択肢から外していたような未来へたどり着く可能性があります。
居場所や役割、目的が定まるという暗示も。

そして戦車(正)。
2016年にくらべてぐっとスピード感が増してきます。
その分、気になっているのに後回しにせざるを得ないことも出てきて、それがストレスになりそう。
自分にとって丁度良いスピードを模索する1年。この部分に関しては気を抜かずに、気がつくとアクセルを踏みたくなる自分を冷静に観察することを怠らずに。
そして適度なスピード感を模索するのと同時に、置き去りにしたくないことを拾い上げる努力も忘れないこと。ルールを変える、こだわりを捨てる、お金で解決する、人にお願いする…ストレスフリーで心地よいスピードに乗り、流れていく風景と頬に当たる風を楽しめる気持ちの余裕を持つことが2017年一番の課題となりそう。

 

最後に女教皇(正)。
天狗にならずに、でも迎合もせず、自分が決めた高みから広く周囲を見渡す冷静さを失わないこと。
丁寧に相手の話を聞くと同時に、相手の課題と自分の課題を切り離し、自分にしかできないこと、自分だからこそできる方法に力を割くこと。
時に”冷たい”と思われるかもしれないけれど、恐れずに必要な距離をしっかりと置いて物事や相手と向き合うこと。
距離感を見誤りがちな自分を自覚し、毎回一呼吸置いて間合いをはかるように気をつけることがストレスの軽減にもつながり、結果としてより速く、より遠くへたどり着くことができるでしょう。

 

 

 

 

最後に、どうしても気になっている仕事についても聞いてみました。

https://www.instagram.com/p/BOrqtS_F3oR/

2つの会社、異なる働き方、あちらを立てればこちらが立たない条件の数々。
詳細は控えますが、仕事については年末の時点で一度決断した状況に安定することはなさそうで、もう一波乱、二波乱ありそうな予感です。
ここでも、複数の選択肢から選び取る際の基準が「正しいから」「よりチャレンジングだから」「家族のためでもあるから」といった今までのものから、もっと自分自信の気落ちに耳を傾けて「より楽しそうだから」「心地が良いから」という方へと変化する兆しがあります。また、意識的にそういった選び方をするがよろし、とも言われている。
仕事に関しては痛みも伴いけっこう揉めそうな気配がありますが、自分の心の声を「そんなワガママを言ってはいけない」などと封じることなく、無理だと思われるような方向に敢えて目をつぶって飛び込んでみると、着実に前進するという暗示。

 

 

 

さてさて。

タロットを始めたのが2016年の春先頃なので、こうやって一年を占うというのは初めて試みです。吉と出るか凶と出るか。当たるも八卦当たらぬも八卦

 

 

自分のリーディングとあわせてしいたけさん、石井ゆかりさんの占いもバイブルとしながら、顔を上げ、景色を楽しみながら歩いていく2017年にしたいと思います。

voguegirl.jp

lineblog.me

 

 

私自身からちょっと対象を拡大して、「東京に住む私たちにとっての2017年」も占ってみました。

 解説編とあわせてどうぞ。

 

 

 

ズボラ完璧主義者の私が家事を取り仕切る我が家は、大掃除はしません

片付けほど苦手ではないものの、掃除が得意ではありません。

https://www.instagram.com/p/BE-Ekr4MqoX/

フルタイム共働きで、家にもしょっちゅう仕事を持ち帰り、夜中の電話会議も珍しくない我が家では、週に1回家事代行を頼んで自分たちでやる掃除は最小限にしていました。(お金で解決できるのは共働きの良さだ!)
加えて、汚れをためないこまめな小掃除は割りとしているほうかなと思います。

 

…というのを言い訳にして、我が家の大掃除は本当に最小限。

 

 

毎日、週一、そして月一のルーチンをある程度決めて汚れをためないケアをしていると、結構それでも十分だったりします。

 ルーチンにすると楽ですが、ルーチンをこなすことがノルマのようになってくると苦しいのでそこは”ほぼ毎日”、”だいたい週一”、”なんとなく月一”くらいの感覚で。

日々の掃除以外のルーチンに自然に組み込めるような”ながら”、”ついで”を活用しています。

 

私は面倒くさがり屋の完璧主義なので、一定量以上溜まってしまうと呆然としてしまってますます掃除しなくなります。なのでちょこまかと”溜め込まない”ことが本当に大事。

 

”ついで”や”ながら”だと、「掃除をするぞ」と思って掃除していないので、そもそも完璧な出来上がりを自分自身に求めなくて済みます。隙間時間やついでの作業の時間内でサクッと掃除を切り上げることができます。100%じゃなくて、10%とか50%の出来栄えを積み重ねて、1週間とか1ヶ月といった単位で100%になれば良いと思えば気楽に掃除に取り組めます。

 

完璧主義者にとっては実はこれが一番の”ついで&ながら”掃除のメリットのような気がしています。
なにしろ常に”100%か0%か”という完璧主義者にとって、「100%の結果を出せないならそもそもやるだけ無駄だ!」みたいな考え方があって、100%の結果が出せなさそうだと思うと、たとえ80%の結果が出せる場合でも途端に心が萎えてしまったりするからです。


「掃除の時間だ」と思って取り組むと100%の結果が出せないと心折れちゃうのですが、「本来ほかのことをやっている時間なので、そうじはあくまでついでにやっているにすぎない」と思ってれば、その時間に取り組むべきメインの課題は掃除ではなく他のことなので掃除の出来栄えはあまり気にならなくなります。
これ、とても大事。

 

 

 

”ついで&ながら”なので基本不定期ですが、ゆる〜くサイクルを意識しながら掃除を組み込んでいます。
例えば”ほぼ毎日”にはお風呂掃除、キッチンのレンジ&シンク掃除、ルンバによる掃除機がけ、ダイニング床の水拭きが、”だいたい週一”には洗濯機のフィルタ掃除、”なんとなく月一”にはエアコンフィルタ掃除、お風呂のエプロン掃除、金魚の水槽掃除なんかが含まれます。
加えて”ざっくり四半期〜半年に一度”の割合でベランダと室外機の掃除、窓とサッシ掃除、カーテンの洗濯、電灯の笠や冷蔵庫の上など高い場所の拭き掃除、レンジフードの油汚れ落としなど。

本当はもっと頻度を上げたいと思うものも多々ありつつ、そこは日々心穏やかに暮らすことを重視してあまり神経質になりすぎないように心がけています。

 

 

ここからあぶれているものや、サイクルに組み込みきれずにここ半年くらいのスパンでやり損ねていたものが大掃除の対象となります。

 

 

ちなみに汚れは寒いと落ちにくく、気温が上がると緩んで落としやすくなります。
なので実は寒い冬の今の時期は大掃除にそもそも向かない。できれば4月〜10月の間にやる方がいいんですって!

やっぱり年末じゃなくて、年度末大掃除にしようっと♪(←サボる言い訳)

解決策も代案も出さなくていい

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議論されてる内容になんとなく違和感を覚える。
理論立てて説明できないけど、間違っていると感じる。
もっと良い方法がある気がしてならない。

 

あるいは

 

自分だけでは手に負えない問題を抱えてしまっていてにっちもさっちもいかない。
いろんな問題が絡み合って解きほぐせなくて、一つ一つ解決していくのが難しい。
対応に追われて目の前のことをこなすだけで精一杯で、根本的な問題解決に手をつけられない。

 

 

そんな時、不用意に反対を唱えたり、助けてほしいと相談すると、時に「じゃあ代案出して」とか、「どうやって助けたら良いか具体的に教えて」なんて言われた経験はないでしょうか。実際になくてもそう言われてしまうことを予測して言葉を飲み込んだことは?

 

 

でもあなたが見ている景色とは違う景色が見えている、それが他人。
考え方や経験値、人脈、権限、アイデア、知識。自分とは異なるそれらを投げ入れてもらうことで解決策が見つかるかもしれない。

 

 

たとえば、自分の業務をどんなに効率化しても、その業務自体の総量や、どういうプロセスに組み込まれているのとか、担当や部署を超えての効率化を図る、もしくは根本的に業務自体を見直すみたいなことは、もしあなたが一担当者だったら難しいと思う。
自分の権限を超えているというだけでなく、そこまで視界を広げられる情報を与えられているか、という点で、多分難しいんじゃないかなと思う。

 

自分のできる範囲で効率化するとか、できる限り調べてプランABCという選択肢を用意するとか、努力することは大切だと思う。でもそれがMUSTであることを常に要求されるのはとても苦しい。

 

努力しても、あなたには、あなたであるがゆえに解決できないこともある。
だいたい、努力の方向性が間違っていたとしたら、努力すること自体が無駄になってしまう。正しい方向に舵を切り、努力がちゃんと成果に結び付くものであるように方向転換をした方が良い場合もある。

 

逆に、あなたとは違う他人だからこそ解決できることが、世の中にはいっぱいある。

 

 

だから、本当に困ったら、あるいはずっとモヤモヤを感じているなら、解決策も代案も提示しなくて良いからその困りごとやモヤモヤを誰かにぶつけてみてほしい。
そうやってただモヤモヤをぶつけられた時には、愚痴を聞いて相手の気持ちを解きほぐし、共感し、違う視点を投げ込める存在でいたい。自分に解決できそうな道筋が見えるならそれを提案し、一緒に動くことで事態を動かせる存在でいられたら素敵だと思う。

あそこであのCM打ったソフトバンクの勇気

特にファンというわけでもないけれど、メンバー全員の名前が言える。顔と名前もちゃんと一致する。ヒット曲聴くといちいち懐かしい。
私の両親も、嵐のメンバー全員の名前は言えないけれど、多分SMAPなら判別可能。
普段、平日の夜に民放見てるなんてことがここ数年レベルでなかった私に思わず「見とかなきゃ」とTVをつけさせるくらいのパワーがSMAPにはあったと。

 

国民的アイドルってそういう存在なんだろうと、そしてこの先このレベルの”国民的アイドル”はもう出てこないのかもしれないなという感慨を覚えながら先日のスマスマ最終回を見ました。

 

特にファンではないし芸能関係者でもないので解散にまつわる顛末、語られる噂の真相は分からないし、それほど強く興味を惹かれるわけでもありません。

 

ネットで「お葬式のようだ」「まるで追悼番組だ」と散々言われた放送は、SMAP素人の私でも懐かしさとともに違和感を覚える内容でした。
いろんな騒動がありつつ、最後まで違和感を残しつつ解散するSMAPについては、このブログが気持ちを代弁してくれているような気がします。

blogos.com

 

とはいえ、解散が彼らが本当に望んだことかどうか分からないので、「存続を願うのはエゴだ」と言い切ることには躊躇してしまうけれど。

 

 

 

番組中、ソフトバンクが打ったCMが「素晴らしい」「ありがとう」と話題になって、すると即座に呼応するように「あざとい」みたいな声も聞こえてきた。

 

個人的には、おそらくすでに契約が切れていたであろう彼らの映像を再び使うというのは、そこをあのジャニーズと交渉するだけでも相当すったもんだあっただろうと想像すると、そこにはあざとさだけじゃない関係者の本当の”感謝の気持ち”とか”エール”が込められていたように感じました。

だいたい再契約したとして、その金額だけでも相当なもんだろうと思う。しかもあのロングバージョン。
結果として確かにソフトバンクは株を上げたけれど、それを最初から計算していたら多分調整しきれなかったくらいの苦労があったんじゃないかと思う。

 

それに、賛否両論、陰謀説やら渦巻いていて、熱狂的なファンがものすごい数いて、下手なことやったら速攻叩かれまくるのが目に見えている中、どの場面を使うのか、どういうコピーを流すのか、色んなことを気にし出したらきりがない。

 

「よし、これでいこう!」って、お金を出すことを決めた人も、クリエイティブ決めた人も、腹括ったなと思う。

 

 

最後まで腹括りきれず、調整しきれず、歯切れの悪い幕引きになってしまったSMAP側の現場、そしてトップ(それが誰なのかもよくわからないけれど)に対して、あそこであのCM打ったソフトバンクってやっぱりすごいな、というのが一番の感想になってしまった…。

あと、芸能界って恐ろしい。

「事件は会議室で起きてるんじゃない」そして「正しいことがしたければ偉くなれ」

その昔、『踊る大捜査線』というドラマがありまして。

 

 

ワーママ vs 専業主婦とか、既婚子アリ vs 独身とか、子育てひと段落世代 vs 乳幼児子育て真っ最中世代とか、”輝け”とハッパかけられる女性たちは団結して自分たちの意見を世の中に発信していくのが決して上手とは言えず、自ら様々なクラスタに分かれては対立して、”女の敵は女”状態を作り出してしまう業深き生き物です。

 

専業主婦をしてみて自分がいかに仕事向きな人間かを痛感したのですが、同時に保護者コミュニティで活動をしてみると、家庭運営が本当に上手な人とか、地域の人と緩く連携しながら地域社会のための草の根運動的な活動に熱心に取り組んでいる人がいて、人にはそれぞれ得手・不得手があるというのがはっきりと実感できました。

 

小池都知事のような上昇志向を持って強いリーダーシップを発揮できる人はそうたくさんいません。だからこそ、自分たちの中からそのような人が現れたらできる限り応援して、その人に世の中に対してハッキリと問題提起をしてもらい、たくさんの人を動かして問題解決への道筋を示してもらいたい。

と同時に家庭をホームグランドとして日々の家事育児に邁進する人は、その視点から貴重な現場の声を発信し続けて欲しい。

政府や企業という組織の中で物事を動かしていくのが得意な人は、先進的な取り組みの例を作って世の中に示したり、その取り組みを自分の組織に取り入れることを頑張って、良い取り組みが積み重なって世の中が徐々に変わっていくうねりを作り出して欲しい。

 

 

得意な人が、得意な分野で存分に力を発揮することで、不得意なことを一所懸命やるよりもずっと早く、大きく物事を動かしていくことができる。

 

 

例えば次の記事にあるような、国という単位で少子化対策の舵を切るとき、国の中枢でコンセプトを描く人、プロセスを設計する人、調査に協力して専門家として必要な情報を提供する人、少子化の現場から国民の立場で問題提起する人、集めた情報をもとに制度設計する人…と、それぞれの場所でできる人がしっかりと力を発揮する必要があります。

www.huffingtonpost.jp

 

 

自分の得意分野を再認識し、それぞれの分野で自分の”得意”を生かして着実に変化を起こし続けている人たちの姿を見るにつけて、それぞれの立場の人を素直に応援したいという思いを強くしています。

私たちには対立しているヒマはありません。
超高齢化&少子化は目の前に迫っていて、本来なら第三次ベビーブームを巻き起こしていてもおかしかった団塊Jrたちが子供を産まないままに気づけば妊娠出産の適齢期を通り過ぎようとしている今、私たちは人生100年時代を見据えた世界を作って行かなくてはいけない。

 

 

 

青島刑事の「事件は会議室で起きてるんじゃない」、和久さんの「正しいことがしたければ偉くなれ」、そして室井さんの「責任を取る。それが私の仕事だ」というセリフは、こんな時代にそれぞれの立場で頑張っている私たち全員に向けられたエールのように感じられるのです。

jp-word.net

 

 

 

書いていたら踊る大捜査線久しぶりに見たくなっちゃった。

踊る大捜査線 コンプリートDVD-BOX (初回限定生産)

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ファッション・フリーク:一般人=5.5:1

一昨日に続き、ファッションにまつわるネタ。

thesparetimes.hatenablog.com

 

 

 

ファッションへの関心度・関与度としては高い方から低い方へ

  • ファッションにはお金も時間もかける
  • ファッションにお金も時間もかけたくないけど、見た目で損をするのも面倒なのである程度の努力はする
  • ファッションには興味がなく、お金も時間もできるだけかけたくない

という大雑把に3つの層に分かれていて、圧倒的多数の人は真ん中の層にいるんじゃないかと思ってます。
ちなみに私も真ん中。ファッションを楽しいと思うしファッション雑誌も定期的に買うけれど、毎日何を着ていくかについては楽しんで選ぶというよりはマナーとして選んでいます。

 

 

ところで実際世の中の人ってどれくらいファッションにお金使ってるんでしょう?

 

こんな調査結果を見つけました。

dime.jp

 

http://dime.jp/genre/files/2015/01/d5816-56-518772-0.jpg

http://dime.jp/genre/files/2015/01/d5816-55-631502-0.jpg

 

やはりというか、女性の方が男性よりも平均してファッションにお金をかけているのがわかります。
でも3万円以上かけていると答えた人の割合は男性の方が多い。スーツが高いのかな?

 

じゃあアパレル業界の人は?と思ったらこんな調査も。
”スター販売員”のお給料の使い道に関する調査。

www.prpress.jp

月の洋服代平均43,000円。
世間一般と比べてグッと金額が上がります。
さらに美容やコスメにも結構投資していて、洋服と合わせると平均で月に8万円強になるという結果。

 

スター販売員さんのお給料がどの程度かわかりませんが、結構な割合をファッションに割いているイメージじゃないでしょうか。ファッション好きの男性ブログで「手取りの10%程度を目安に」と書いてあるのを見かけましたが、アパレルの販売員の平均的な年収は300〜400万円程度だそうで、月収にすると25〜33万円程度。43,000円は軽く10%を超えている(13〜17%)わけで、アパレル業界の方々のファッションに対する”意識の高さ”が伺えます。

careergarden.jp

 

 

ちなみに平均値はというと女性で7,882円、男性6,981円というところのようですね。

【男女別】1カ月の洋服代ランキング 女性平均7882円 男性は?|「マイナビウーマン」

 

総務省の家計調査を見てみると、世帯当たりだとか処分所得に対する被服費の割合は概ね2.2〜2.8%程度で推移していて、月収が30万だとすると6,600〜8,400円なので、上の調査の値とほぼ一致するイメージです。

 

ということはアパレル女子は平均と比べて5.5倍もお洋服にお金かけてることに!

 

 

 

改めて、ファッション・フリークに幸あれ。

私には無理だったファッション業界の”常識”

ファッション業界で働いてすごく驚いたことがいくつかあって、そのうちの一つが「こんなにファッションに命かけてる人が本当にいるんだ」ということでした。

http://glamradar.com/wp-content/uploads/2014/09/i-love-fashion.png

 

私はとある外資系のラグジュアリー・ファッション・ブランドでデジタルマーケティング担当をしていたことがあります。デスクの目の前に座っていたのはPR担当。
ファッション業界におけるPRはまさに花形職業。ブランドを体現する存在であり、ブランドによっては他の業界で言う所のマーケティングプロモーションも担う、ブランドのファンを作るためのブレーン的存在でもあります。

 

PRは全身をブランドの最新シーズンのお洋服とアイテムで固めるものとされているそうです。昨シーズンのものは基本着られません。社員割引は効くけど、セールになる前に定価で買うので安くても十万弱、高いと20万円を超えるものもたくさんありました。
靴もバッグも財布も名刺入れも、すべて自社ブランド。毎日が全身総額ン万円という世界です。

 

平日は仕事があるので基本的に自分のブランドの服しか着られません。休日も、どこで取引先や編集者と出くわすかわからないので、あからさまに他社ブランドだと分かるものは着られない。

 

でも、着たい!!

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そうすると、所有欲を満たすためだけに、着られない服や持てないバッグを買うこともよくあるそうです。

 

一番びっくりしたのは、PR担当に「毎月どれくらいお洋服にお金使うの?」と聞いたら「わからない」という答えが返ってきた時。

最初は「いちいち計算してられないくらいたくさん使ってるのか」と思ったら、どうも様子が違う。よくよく聞いてみると、欲しいものはローンを組んででも買うので、ローンの返済だけでも月々相当な額になっており、その月にいくら使ったかなんてもはやわからない、と。

 

 

お洋服をローンで買う

 

 

ブランドもののバッグをローンで買うんじゃないんです。
日々のお洋服を、常にローン組んで買ってるんです。

 

異次元を除き見た気がした瞬間でした。

 

 

自社ブランドの服は、売ることもできません。就業規則にちゃんとそう書いてあります。中古品が出回ると価格が崩れるし、ブランドイメージも毀損します。最大限譲歩して、知り合いに譲る程度。

でもそのうちそんなに譲る先もなくなって、家がパンクしそうになるくらい自社ブランドのお洋服やアイテムで溢れかえる。

 

そこでさらに驚いたのが

 

お洋服に愛着がありすぎて一切捨てられない

 

中にはお洋服を保管するためだけに倉庫やアパートを一室借りていたり(でもその洋服はほぼ確実に二度と着られることはない)、広い家に引っ越したりしている人もいました。

 

 

アンビリーバボー

 

 

 

あれだけファッション・コンシャスな男性にたくさん出会ったのも、後にも先にもブランドで働いていた時だけでした。伊勢丹バイヤーみたいな、UOMOとかSafariとかLEONを地で行く感じの人がいっぱいいました。

 

私からしたらあの人たちは異星人にしか見えなかったけど、彼らからしたら数年前に買ったユインクロのウルトラストレッチデニムを恥ずかしげもなく履いている私の方がよっぽど宇宙人に思えたに違いない。

 

 

 

ちなみに、ファッション業界にも転職はあります。
ブランドを複数抱えているような大きなグループ会社だと、ブランドAからブランドBへの異動もあるそうです。

その度にお洋服もバッグも小物も総とっかえするんだって!!

 

 

 

いろいろな理由があり早々に離脱したファッション業界でしたが、いままで出会ったことのない人に出会うことができたという意味では非常に収穫が大きい転職でした。
朝から晩までどこそこのショップで見かけた何が可愛いとか、どこそこのブランドのクリエイティブ・ディレクターが変わって今後どう変化していくのかみたいな話題で盛り上がれる人が本当にこの世の中にいるなんて!
この目で見るまでは妖精さんと同じくらいその存在を懐疑的に思っていたので、実在することを確かめられただけでもめっけもんでした。

 

 

ファッション・フリークに幸あれ。