文房具好きのためのタロット選び指南
タロットカード選びは文房具選びに似ているよ、という、文房具好きが語る話。
タロットカードは占いとして広く知られているものですが、思考ツールとして使うこともできるし、そもそも占いも世界を見る様々な見方の一つです。
世界を記す方法はいくつもあります。
メモ帳にボールペンで思いつくままに書くのが気分なときもあるし、パソコンでキーボードを叩いて文字を綴るのがしっくりくるときもある。お気に入りの上質なノートに万年筆で丁寧に文字を書きたいときも、ノートに3色ボールペンで色分けしながらアイディアを書き込んで行きたいときもありますよね。
タロットは世界を見るための一つの「ツール」なので、
自分に合ったタロットを選ぶというのは
手にしっくりと馴染む筆記用具を探し求める感じにとても近い
です。
ボールペンが良いのか、シャーペンなのか、万年筆なのか。
ボールペンならゲルインキなのか水性インクなのかはたまた油性インクなのか。
ペン先は極細か、スタンダードな0.5mmあたりか、ガツンと太いのが良いのか。
書く紙との相性もあって、モレスキンの方眼ノートには絶対に細めのジェルインキペン、つるんとした手触りの手帳にはフリクション、カードのような厚みのあるざらっとした紙に一言添えるときは万年筆、みたいに紙やシーンによってもしっくりくる筆記具は変わります。
そして不思議なことに周期的に手になじむ筆記具というのは変化するので、昨日まではフリクションの0.4mmじゃなきゃ生きていけない!と思っていたのに、今日はどうしてもパイロットの万年筆が良いの!ってなったりします。
タロットカード選びもこれに似ていて、
- 自分的スタンダードとなる、どんな場面でもインスピレーションが湧きやすくすっと解釈できるもの
- 近い将来の選択肢を選ぶような具体的な問いにビシッと回答を示してくれるもの
- 個性が強く言葉も鋭いのでその奥に隠れてる優しさをそっと読み解いてあげる必要があるもの
- まだ言葉になりきっていないようなモヤモヤとした思いに形と言葉を与えてくれるもの
- とにかく恋愛について占うのに最強なもの
など、デッキを使う人や問いかける内容によっても「しっくりと馴染むタロット」は変わってきます。
今までスラスラとリーディング(このリーディングっていう言葉があまり好きじゃないので何か他の言葉を当てたい)できていたのになんか今日は調子出ないな、なんていうときは、デッキを変えてみると良いかもしれません。
どんな紙に、誰に宛てて、どんな内容をしたためるのか
その時の気分や目的に応じて筆記具を選ぶように
デッキを選んでみてください。
私がこの3ヶ月試行錯誤してきた実際のデッキ選びは、次回。