The Spare Times  〜人生のスキマ時間を愉しむ〜

バリキャリワーキングマザー、アラフォーにして主婦デビュー。 突然訪れた人生の隙間時間をゆるりと楽しみつつ、次のステップを模索しながら迷走する毎日。最近お仕事再開+ときどきタロット占い師。

Instagramで見つけたステキなタロットカード

まだまだ手元のタロットですら使いこなせていないというのに、ステキなタロットデッキを見つけると手に入れて、愛でて、占ってみたい衝動に駆られます。

 

今のところ私のタロットコレクションはこちら

 

最近見つけて気になっているのはこんな子たち。

 

|uusi tarot

 

Uusiさん(@uusidesignstudio)が投稿した写真 -

Uusi Pagan Otherworlds Tarot

今一番心惹かれるタロットデッキ。繊細で透明感溢れているのに毒気を感じるデザインにゾクゾクする!

公式通販サイトにはこのアーティストによるタロットやトランプ、タロットクロスなどもあって、どれも超ステキ✨

#uusitarot  

 

 

| Joie De Vivre Tarot

Joie de Vivre Tarot

密度の高い細い線の絵に惹かれるんです。子供の頃から、ちょっぴり秘密めいていて、後ろめたさを隠しているような絵が好き。

このタロットは部屋の隅っこに隠れている妖精と内緒話をするような感じで読めるに違いない。

#joiedevivretarot

 

 

| Enchanted Tarot

 

@thepearlfromwithinが投稿した写真 -

The Enchanted Tarot

愛用している線一夜タロットにも通じる、エキゾチックな絵柄が気になるデッキ。このタロットは人気作品らしくて、塗り絵もあるみたい! 

#enchantedtarot 

 

 

最近「私もタロットやってる」という人と知り合ったり、知り合いが「実は…」とタロット愛好家であることを打ち明けてくれたりするのですが、タロット好きな人は占うだけじゃなくてデッキをコレクションする傾向にあることを発見。

タロット沼とでも申しましょうか。

ずぶずぶとハマるのが楽しい沼でございます。

【タロット】感謝☆5000アクセス〜ブログを読んでくださっている方へスペシャルメッセージ

自分のモヤモヤ吐き出しと、タロット記録のために誰に向けるわけでもなく、ただ自分に向けて書き始めたブログ。

そんなこのThe Spare Timesが、先月は5000アクセスを突破しました。
どんな方が読んでくださっているのか分かりませんが、こんなブログの向こうにも読んでくださる方がいるということに感謝です。
ありがとうございます!

 

せっかくなので、このブログを読んでくださる方に向けてタロットさんからメッセージをもらってみました。

https://www.instagram.com/p/BP-BFqiFNdB/

ワンドの8(正)

急激な変化。
ジェットコースターに乗ったときのような、風圧を感じるスピードと、高低差にお腹がふわふわとするような、浮き立つような気持ち。

 

ソードの5(正)
目標を定め、心に誓う。先に待っているのは達成感と満足感。
でも今はまだ道半ば。ようやく目標を定めたばかり。
湧いてくる闘争心と不安。でもどちらかというと「やってやるぞ」という気持ちが勝っていて、怖いもの見たさのような気持ちを抱えたまま足を進めるのを止められない感じ。

 

■ペンタクルの5(正)
差し伸べられる助けの手に感謝して受け取る。
施しはありがたく受け取りましょう。差し伸べている側からすると、それはいとも簡単で、しかも自尊心を満たしてくれるものなのです。感謝して受け取ることで、相手も満たされます。

 

全体的に高揚感溢れ、怖い映画なのに先が気になって見るのを止められずに身を乗り出して見てしまうような、そんな前のめり感のあるカード
普段なら「ああなったらどうしよう」「こういう場合にそなえて◯◯を用意しておこう」みたいに事前準備に抜かりない人でも、今は「えーい、楽しそうだからいいやもう行っちゃえ!!」と、勢いだけで見切り発車しちゃえそう。

困難にぶつかっても助けの手が差し伸べられ、歩みを止めずに進めば必ず大きな達成感を味わえる。

不安と好奇心と闘争心がジェットコースターのように渦巻くような気分。お腹がふわふわとして落ち着かず、不安でドキドキしているのか、楽しくてワクワクしているのか、自分でも分からない。でも先に進むのを止められない!

 

ここで見切り発車した人は、たとえ思うような結果が出なかったとしても必ず得るものがありそうです。失敗したとしても満足感と達成感があるという、稀なタイミング。なぜならその失敗をあなたは失敗だと感じないから。学ぶことが多く、行動を起こしたこと自体に達成感を感じられるから。そのことがあなたの自信につながり、次からはもう少し気軽にスタートを切れるようになっている自分に気づくかもしれません。

 

 

寒いけど背筋を伸ばし、北風に目を細めながらも扉を開けて外へ踏み出そう!

【タロット・リーディング】職場に苦手な人がいます

最近転職した方からのご相談。

f:id:maisonnaoko:20170127124146j:plain

職場はとてもフレンドリーな雰囲気で、仕事もやりがいがある。転職してよかった!
・・・と思っているものの、どうしても馴染めない、苦手に感じてしまう人が一人いるそうで、そのせいで毎日会社に行くのが憂鬱だとか。
人間関係も仕事内容も満足なのに、苦手な人が一人いるだけで会社に行くのが億劫になってしまうなんてもったいない。

 

まずはその苦手に感じている方について、引き寄せスプレッドで探ります。

https://www.instagram.com/p/BPwJWs4lmJi/損得感情に敏感で、満足な現状を変えることが億劫なペンタクルのエース(逆)。
良い意味で欲望に忠実な悪魔(正)。欲に負けて怠惰な気分が蔓延しているときは、目的を思い出す必要があると忠告してくれる存在。
そして隠者(逆)。一人きりの時間、自分のペースがとても大切。と同時に、自分の枠に居心地良く収まっているだけでなく、外との関係性の中で自分を見つめること、そして目の前のことだけでなく1年後、3年後…と未来に目を向けることを思い出させてくれます。

 

行動や判断の基準が場面や人によって違うことで、周囲が常に振り回されている様子が見えます。一人でやりたいのか、チームで動きたいのかといった仕事のスタンスも、側から見ると一貫性がないように見えるのでますます周囲は混乱。
ご本人からすると周囲が勝手に混乱してるように感じられて、自分のペースを維持したり、必要なスペースを確保するのが難しいというストレスを抱えてしまいます。

 

もう少し読み解きます。

 

最初に出た”損得なのか、無私なのか”について、本人はどうも使い分けているという意識でいるようです。集団の中で自分の立ち位置を守りたい、恥をかきたくない、といった心理が基準となって使い分けているので、本人も理論的に使い分けを説明できないし、周囲はもっとわからずに振り回されちゃう様子が、ペンタクル4(正)と吊るされた男(逆)に現れています。

そしてご本人の立場から見てみると、職場での今の立場には概ね満足しているけど、今までの努力に対してもっと報われても良いはずという不満と、もっと影響力を持ちたいという野心が、ペンタクルの3(正)と皇帝(正)に現れています。

カップの3(正)は、チームで動くときも線を引かず「こっちも結構楽しいけど一緒にやりません?」と常にオープンな姿勢を崩さないことが、相手の方にとって心地よい関係を築くコツだと教えてくれています

 

 

こんな感じで、相手の方とご相談者さんの相性とか、どうやったらうまくやっていけるのかをリーディング。
うまくやるためにはちょっと工夫が必要だし、低姿勢で歩み寄る姿勢も求められそうです。卑屈な態度は見抜かれちゃうし、リスペクトしながらも対等な個人として向き合うのが良さそうです。
一度信頼を勝ち取ってしまえばけっこうフリーパスで快適な人間関係が築けそう。

 

相手との適切な距離感や、接するときのポイントがわかったことで相談者さんもホッとしていただいた様子。
よかったよかった。

 

 

最後に「今回のリーディングどうだっ?」とタロットさんに聞いてみました。

https://www.instagram.com/p/BPwJvyOleLt/恋人のカードでYES!

ただし、移ろい揺れる恋心のように、揺れ幅のあるリーディングだったのでそこ注意しておいてね!という忠告もいただきました。

 

 

 

 

【タロット】リーディングの時の”視点”の持ち方

タロットカードを使ったリーディングを重ねてきて、「あれ、なんか的外れな答えを出してるな」と思ったとき、なぜその答えを出したのかを相談者の人と一緒に掘り下げさせてもらうと「視点」がズレてたんだなと気づくことがあります。

https://www.instagram.com/p/BPrqUpFFlau/

 

リーディングの時の”視点”には大きく2つの軸があります。
今日はそんなお話。

 

過去・現在・未来という”時間軸”

現実世界での時間は常に過去から未来に向かて不可逆的に流れていきます。
でも記憶や思考の中では、過去のある地点をまるで”今”のように追体験したり、”今”にいながら未来に目を向けるというような、時間軸を超えるようなことが可能です。

リーディングしている自分が過去・現在・未来のどこに立っているのか。

そして、立っている地点から過去・現在・未来のどちらの方向を向いているのか。

現在地点と見る方向の掛け合わせで、リーディングで見えてくる答えがかなり変わってきます。なのでリーディングする際に「今どの地点にいるのかな」「どっちの方向を向いているかな」というのを意識するのがとても大事だと思ってます。

 

誰の立場から見るのかという”立場軸”

物事は誰の視点から見るかによって受ける印象が変わってきます。
リーディングする際にも、今見えているのは自分の視点から見ているのか、他人から見た自分なのか、といったことに気を配る必要があります。

自分(相談者さん)の視点から見ている時により強く感じるのは感情や意識といった内面的なこと。客観的に見えているものを捉えるよりも、目の前で起こる出来事に対してどんなふうに感じるかということにフォーカスが当たります。

他人の視点から見ている時にはその逆で、視野が少し広くなるというか、出来事をエピソードとして全体的に捉えやすくなります。出来事の中で自分がどういう役割を演じているのかとか、他人から見た自分の印象とか、あとは人間関係なんかも他人の視点から見た方がよく見えます。

もう一つ第三の視点として、スピリチュアルな世界ではオーラだとか守護霊だとかっていうようなものから捉えるというのもあります。エピソードそのものでも、それによって動かされる感情でもなく、それをまるっと包括した”なぜそれが起こるのかという必然性”みたいなものが見えることが多いです。

 

第三の視点はものすごく広い視野を与えてくれる反面、いっぺんに見える情報量が多すぎて読み解ききれないことも多い。過去も現在も未来も、自分も他人も、いろんな視点が入り乱れていっぺんに目の前にホログラムのように立ち上る感じで、強いて例えるなら1本の映画を数秒の中にぎゅっとまとめて、マルチスクリーンで立体的にいっぺんに見させられる感じ。映画の様々なシーンが、上下左右と奥行き方向に何枚も重なった半透明のスクリーンに一度に投影されるような感じです。

(でもこれ、あくまで私の場合なので、違う見え方してる人もいるんだろうなぁ。他の人はどういうふうに見えているのかも気になります。)

 

 

第三の視点は、使うのが得意な人と、全然見えないよーという人がいるかもしれません。
でも、時間軸と立場軸というのは必ず使えるはずなので、リーディングする際にちょっと意識してみると面白いと思いますヨ。

 

【タロットリーディング⑧】ズバリ、私結婚できますか?

少し前ですが、お友達の紹介で直接お会いしたことのない方のリーディングをさせていただきました。

お悩みはズバリ「私、結婚できますか?」

f:id:maisonnaoko:20170110194226j:plain

 

結婚できるかどうかを見る前に、まずご本人(仮にYさん)がどんな方か拝見させていただきました。

 

引き寄せスプレッドで出たのは自由で奔放な性格を表す愚者(正)、何かを守っている様子を表すペンタクルのクイーン(逆)、そして本当に欲しいものに集中しなさいと教えてくれるカップの10(逆)。

自由で無邪気。興味の赴くまま、頭で考えるよりも本能や直感を信じて行動するYさんの姿が浮かび上がってきます。加えて、何を守っているのか分からないまま漠然と守りに入っている様子がカードに現れています。そして、雑音をシャットアウトし、断捨離をしてミニマムな生活スタイルを送ることで、もう一度自分の期待や欲望に素直に向き合える。

そんなカード。

 

 

さて本題。

 

結婚できる?
という問いに対しては、コインのキング(正)でYes。

結婚したい?
と質問を変えてみると、魔術師(逆)でNo。

 

 

・・・ん?結婚したくないの?

 

 

深掘りしてみると、どうも結婚したらいまの自分を変えなくてはいけないという思いが隠れている様子。と同時に結婚すれば満たされる期待と、結婚したらいま楽しんでいることが楽しめなくなるのではないかという不安が入り混じって、漠然と「結婚しなくちゃいけないと焦ってる状態」だけが続いているらしい。

 

「結婚したい」という気持ちに嘘はないけれど、闇雲にその気持ちで居続けることには少し疲れてしまっているのかな…という印象を受けました。

 

 

そんなYさん、最終的にとてもロマンチックな出会いをしてとてもすてき結婚ができるよ!というメッセージが出たので、結婚に対するイメージを一度リセットすることをオススメしつつ、出会いヒントをお伝えさせていただきました。

 

 

色々とご相談を受けていると、「◯◯したいけどできない」の裏に素直にそうしたいと思えない気持ちが潜んでいることがちょくちょくあります。

そしてその気持ちをお伝えすると、実はみなさんひっそりと気づいていらっしゃるw

 

気づいているけど、それ認めちゃうと身動き取れなくなる気がしていたり、認めるのが悪いことのように感じてしまっていて、見て見ないフリしてる。

 

 

 

そして実はこういう、質問やお悩みに対して本質的な答え(というか迷い)は、直接質問に対してカードを引くよりも、引き寄せスプレッドでご本人のことを見させていただいた時のほうがハッキリ出ることが多いということにも気づきました。
なので最近は、特に初めての方はお悩みに対してカードを引く前に、引き寄せスプレッドをやらせていただくようにしています。

 

 

 

引き寄せスプレッドだけなら10〜20分程度でリーディングできるので、自分のことをもっと知りたい!という方にもオススメです。
とても簡単なので、ご興味ある方はぜひやってみてくださいね。(近々、正式にメニュー化してご依頼も受け付けようと思ってます。その際は改めて告知しますねー。)

タロットに聞く2017年③ 東京に住む私たちにとっての2017年(解説編)

以前、しいたけさんがホロスコープを読むのではなく、「自分が今まで会った牡羊座の人とか、牡牛座の人を自分に降ろします。そして「牡羊座の人が感じるように一致するまで」感じようとします」と書いていたのに衝撃を受けたのですが。

 

個人ではなく、特定の集団意識に波長をあわせてリーディングするってどういうことなのか非常に興味があって、無謀にもやってみました。 

 

最初は括りを設けず「2017年、世界は、日本は」的なことをやってみようかとも思ったのですが、マクロとミクロが入り乱れてフォーカスがぶれまくってしまい、ものすごくやりづらい。特定の星座や血液型への絞り込みも試みてみましたが、”◯◯な人の場合””△△という選択をした場合”というように枝分かれする要素が多すぎて、全体としてまとまった言葉に落とすのがとても難しい。
(改めて、スゴイなしいたけさん!!!!!)

 

そして落ち着いたのが「東京に住む”私たち”の2017年」。
敢えて属性を特定せず、自分を基準にしつつも私が属するクラスターや、友人や家族たちなどに徐々にフォーカスを拡げるイメージで個人→集団へと意識する波長を拡大しながらリーディングしてみました。

 

ヘキサグラム・スプレッドで読む「東京に住む私たちの2017年」、解説編です。
うまいこと言おうとしてるわけじゃないのですが、イメージが膨大なので言葉に落としたらすごく長くなってしまいました。(これでも半分くらいに削ってます。)

https://www.instagram.com/p/BOrq3jqlIF3/

①過去:ソードの6(正)(中上)
②現在:魔術師(正)(右下)
③近い将来:ワンドの4(正)(左下)
④対策:女帝(正)(中下)
⑤周囲の状況:教皇(正)(左上)
⑥自分の状況や願望:世界(正)(右上)
⑦最終結果:ソードのナイト(逆)(中央)

 

順番に読み解いてみましょう。

①過去:ソードの6(正)(中上)

暗闇の中、まだ陸地からそう離れていないのは気配でわかるものの、いつその気配が途切れて大海へと漕ぎ出してしまうか不安を抱えたままの航海。航海というほどの距離を行く覚悟はなく、陸伝いに少しずつ移動して行こうと、覚悟を決めきれないままとりあえず出発してしまったという焦り。不安でドキドキと高鳴る胸の鼓動を抑えこみ、密やかに闇に目を凝らす。
心では向かうべき方向が分かっているのに、大きく帆を張って漕ぎ出す勇気が出ない。
でもこのままコソコソと不安から逃げていることはできないということも分かっている。

ここから見えるのは、人々が内側に不安や不満、現状からどうやって逃げ出すか、どうやってよくすれば良いのかを胸の内に秘めたまま、静かに様子を伺っている、という情景です。中にはこの段階で見切り発車のように大海へと漕ぎ出して行った猛者もいますが、大半の人はその顛末を見届けてから漕ぎ出そうとその成り行きを見守っている、といった感じ。


②現在:魔術師(正)(右下)

派手な動きに目を奪われる、本質ではないかもしれないけれど大げさに宣伝される改革が目くらましになる、そんなことを心配したくなるカードです。
と同時に、種を明かしてやろうと目を光らせる人の存在や、自分こそが変革を起こす立場にあるのだと覚悟を決める人の存在も表しています。 

このカードが表すのは、そういった二面性 ーまやかしや誤魔化しが横行すると同時に、それを暴こうという努力が実り、また、真摯に変化を推進しようとする人にスポットライトが当たるー という、前向きだけれど混沌とした状況です。


③近い将来:ワンドの4(正)(左下)

まだ伝説に聞いたことのある理想郷のように遠く実態が掴めないけれど、着実に”開くべき扉”が目の前に現れます
その扉の向こうにあるものが何なのか、多くの人には具体的に想像することはできません。けれども扉の向こうの世界がより望ましい世界で、扉を開けずには先に進むことができないということは心の奥で知っています。
微かな実感があるのに根拠がないので、 思い切って扉を開ける人、それを見守る人、安全が確認されたら後に続こうとする人など、扉を前にして人々の態度は分かれます。


④対策:女帝(正)(中下)

ゆったりと王座に腰掛け、聡く人々の声に耳を傾け、見守り、信じて委ねる女帝の姿があります。
自ら行動すべき時と、人々の手に委ねたほうが良い時と、今がどちらのタイミングなのか、女帝はそれを見極めるべく静かに一人で考えを巡らせます。時に口出ししたくなったり、思いついたアイディアをすぐ実行に移したくなりますが、ぐっとこらえて、衝動ではなく熟考の末に行動すべきだと自らを戒めます。

そしてまたこれは、それぞれの能力や立場に応じて役割が与えられることも意味します。
扉を開く勇気と能力のある人は先陣を切って扉をこじ開け、向こう側の世界がどうなっているか、自分の体験を通して広く人々に知らせる役割を担います。扉の向こうの世界をロジカルに割り出そうと試みる人、扉の周囲を丁寧に観察して向こう側に行くべき根拠を打ち出そうとする人など、それぞれが扉を前に異なる役割を担っていくことになります。そして役割分担することを人々が受け入れ、より得意な人に任せる、自分自身も得意なことに集中するということを意味します。


⑤周囲の状況:教皇(正)(左上)

光に照らされた教皇、その影で噂話をする人々。この絵が示すように、噂話や一見オイシイ話に見える詐欺まがいの情報が浮かんでは消える様子が見えます。

Post-truthというキーワードが欧米メディアで盛んに使われていますが、”一見正しそうに見えるもの”、”正しいと信じたくなる情報”をしっかりと分析したその先にある”第三の選択肢”を見極める賢さが求められる。逆に言えばそれくらい事実と虚構が入り乱れた混沌とした状況が見て取れます。

その中で、”客観的に正しいこと”を選び取る力と同時に”なぜ自分がこれを選ぶのかという基準”を確立していく人も多いでしょう。「正しいから選ぶ」というだけでなく、「正しいけれど今は選ばない」とか、「みんなにとっての正解ではないけれど自分にとってより楽しそうだから選ぶ」という風に、事実を見極めた上で自分の判断軸で選び取っていく人が増えそうです。


⑥自分の状況や願望:世界(正)(右上)

通常は”世界が完成する”ことを意味すると同時に”個性を発揮することで成功につながる”という意味のあるカードです。
東京に住む私たちに当てはめて見てみると、”世界が閉じていくことを横目で眺めている様子”と、”より自分らしくありたいと願う気持ち”が読み取れます。そこにあるのは、新しい価値観への移行期にあって、個人個人が自分の中に矛盾と葛藤を抱え、密かにもがきながら前進しようとする姿です。

”世界が閉じていくことを横目で眺めている様子”というのはいくつかの要素で構成されています。一つが「本当に閉じてしまうのか」と変化を疑問視する気持ち。二つ目は変化がまだ緩やかであるが故に「まだ間に合う」と横目で眺めつつ、まず今は目の前にある日常をしっかり回すほうを優先させる余裕。そして三つ目が、起きている変化を慎重に見極めようとする冷静さです。

”より自分らしくありたいと願う気持ち”があるので、それぞれの人が元々持っている性質によってどの要素が強く出てくるかが変わってきます。そして、自分らしくありたいと強く思うことで、他者が自分らしくありたいと願う気持ちを理解することができるようになります。”共通の理想像を持つ”ことと似ていますが、お互いが違うスタンスで自分のあり方を模索することを、より多くの人が許容できるようになる暗示があります。


⑦最終結果:ソードのナイト(逆)(中央)

声の大きな人がとても目立つ1年になりそうです。一見、そういう人の発言や行動が大きな流れを作っているように見えますが、じっと目を凝らすと派手な動きのその奥に、緩やかだけどもっと着実な流れが見えます

そして、声の大きな人に扇動されて派手な動きも出てくるものの、その流れについていかない人、流されずに自分の信じることを着々と進める人が、来たるべき大きな変革の足場をしっかりと固めていく暗示があります。

同時に、これまでのカードで読み取ってきた通り、流れを利用して軽々と雲を飛び越えていく人、大声に怯んで身動きが取れなくなる人など、個々人の対応にはかなりの差が出そうです。

ただ、この差は一時的なもので、3年〜5年といったスパンで見たときには「そんなこともあったね」と笑って話せる些細なものです。大切なのは他人と比べて自分の行動を決めないこと。状況をしっかりと見極めて、自分のタイミングとペースで進むことです。

 

 

 

 

 

ふぅ、全部書くのに5日ほどかかってしまいました…
以上のようなリーディングをまとめた結果が、こちらのエントリーだったのでした。

 

私個人を占った結果はこっち。

 

一度やったら欲が出てきて、月毎の運勢も出してみたいなとか、仕事恋愛運みたいな分け方で見てみたいなとも思ってます。
ちょうど子供たちがインフルエンザにかかって今週は自宅軟禁確定なので、昼寝している隙にでもチャレンジしてみようかな。 

タロットに聞く2017年② 東京に住む私たちにとっての2017年

自分の2016年と2017年を占ったついでに、いつもと違ったチャレンジをしてみようと思い立って「東京に住む私たちにとっての2017年」という、個人としての私よりも拡大した集団としての私たちに焦点を当てたリーディングをやってみました。


ヘキサグラム・スプレッドで一年をリーディング。 

https://www.instagram.com/p/BOrq3jqlIF3/

理想についてのイメージを多くの人が共感とともに共有できるようになる

まず全体として、今まで心の中に秘めつつも声に出していなかった不安を、より多くの人と共感とともに共有できるようになる、実現したい世界やあり方についての共通のイメージをより多くの人が持つようになる、という社会の動きがありそうです。

メディアで取り上げられたり、政府によって示されるイメージに一気に共感するというのではなく、自分や身の回りの人が「これは私たちの目指す姿だ」と思えるような理想像を持ち、恐る恐る周囲の人とそれを共有するうちに大きな共通項としての理想像が出来上がっていく。
そんなイメージです。

 

面白いのは、この”共通項としての理想像”は一つのイメージだけで固まっているのではなく、たくさんの違った理想像の寄せ集めであるにもかかわらず、俯瞰してみると一定の方向性なり軸なりを持っているという点です。
2016年はダイバーシティ大流行りでしたが、これがみんなの共通の理想像にも反映されるということかもしれません。
お互いの理想をそっと共有してみると、「それもいいね」と案外すんなりと受け入れてもらえる。それを繰り返すうちに許容しあえる領域が広がっていくという、寛容のうねりが起こりそうです。

 

一方で理想への道のりはまだ遠い

多くの人が共通した理想をイメージできるようになると同時に、人々を混乱させるような噂話や根拠のない情報も後を絶ちません。2016年から続く傾向ですが、こうした情報は悩みの中にいる人、意地を張っている人にとっては、本当に向き合いたい問題から目を背けさせ、定まりつつある舵の方向を引き戻すネガティブな作用をもたらします。

また、こうした情報を意図的に利用して変化を遅らせようとする動きも出てくるでしょう。私たちは常に賢くあろうと注意深く観察し、まやかしや目くらましに、より一層注意を払う必要があります。

それでもデマや誤った情報によって、大きく舵を切ろうとする力が一時的に逆方向に引っ張られてしまったり、スピードダウンを余儀なくされるという場面が多々ありそうです。

 

目を凝らし、夜明けを待つ

多くの人にとって、頭を上げ、前を見続ける覚悟と勇気が試される一年になりそうです。恐ろしげな動物の鳴き声が聞こえ、強い風に砂が煽られて飛んでくる中、目を凝らして夜が明けるのをじっと待つような忍耐力が必要です。

決してラクな状況ではありませんが、確実に夜が明け、新しい朝がやってくるのが分かっているからこそ、その夜明けを見逃したくないという気持ちから、人々は薄闇に目を凝らすのです。

チャレンジングな状況の中でも勇気と好奇心から闇に目を凝らすのは、多くの人が”世界が変化している”という実感を持ちはじめるからかもしれません。2016年の後半からこのような変化を自分のこととして捉え、体感しているという人も多いのではないでしょうか。

 
「世界が閉じていく感覚」と「新しい世界への期待と抵抗」

理想のイメージが共有されていくにつれ、今自分たちが生きている世界が閉じていくことが実感できるようになってきそうです。それは新しい世界の始まりでもあるのですが、文字通り世界観が変わるような価値観の転換がやってきます。

この価値観の転換をワクワクした気分で受け入れて積極的に飛び込んでいく人と、今の価値観にも大きな意味を置いているので変化に対して慎重になる人とに分かれそう。この分断は一時的なものではありますが、双方に「なぜ一緒についてきてくれないんだろう」「なんで今を否定されなくてはいけないんだろう」という、同じペースで歩み続けることができない寂しさを感じさせるものにはなりそうです。

新しい価値観への転換に躊躇する人の多くも、その転換が避けられないものであるということは心のどこかで感じているようです。なので積極派と慎重派の間の分断は一時的なもので、もっとずっと心の奥では大切なつながりを維持することができそうです。

 

それぞれに得意なことにフォーカスし、相手を尊重してエールを送る

今年一年に限定してみると、一つ前のポイントで挙げたように、積極的に変化に飛び込もうとする人と、様子を見てから進もうとする人、そして変化を受け入れるまでに時間がかかる人に分かれそうです。それぞれの進むペースは違うのでお互い遠くに離れるような感覚を覚えるかもしれませんが、3年や5年といったスパンで見ると距離の差は縮まっていきます。
なので今年一年で大切なのは、ペースの違う相手を慮りすぎて自分のペースが乱れるよりも、しっかりと自分のペースを見極めて前を見て進む、ということです。つまり、空気を読みすぎないことがとても大切になりそうです。

言い換えると、今年一年は立場や能力の違う人たちが、それぞれの得意なことを自分の役割と定めて進む年です。そして大切なのは、お互いに得意なことが違うのだということを認識した上で、自分を卑下することなく、それぞれの得意分野で能力を発揮する人を積極的に応援するということです。

今年一年に対する対策のカードに「女帝」が出ています。
人々の声に耳を傾け、じっと一人で考える。
見守り、信じて、委ねる。

立場を超えてお互いを尊重し、素直に相手を応援する気持ちになれる気配がするというのが、今年一年の最大の希望となりそうです。

 

 

========== 

さてさて。いかがでしたか?

初めてのチャレンジだったので出来事を予測するというより、より得意とする”私たちの感情の変化”にフォーカスして読んでみました。
言葉に落とし込み切れていないもの、上手な表現を見つけられなかったこともたくさんありますが、今の私にしては頑張りました。抽象的すぎるかなぁと思いつつも、個人ではなく不特定多数に当てはめようとするとなかなか具体的な言葉に落とすのは難しい。

今回リーディングした”感情のうねり”から逆算するように、毎月のテーマや出来事に落とし込むようなリーディングもしてみたら面白そう。余裕ができたらチャレンジしてみたいと思います。

 

 

解説編に続きます。

thesparetimes.hatenablog.com