The Spare Times  〜人生のスキマ時間を愉しむ〜

バリキャリワーキングマザー、アラフォーにして主婦デビュー。 突然訪れた人生の隙間時間をゆるりと楽しみつつ、次のステップを模索しながら迷走する毎日。最近お仕事再開+ときどきタロット占い師。

大人気しいたけさんの占いがスゴイ

最近はまってるしいたけ占い。
2017年上半期の運勢が出ましたっ!

voguegirl.jp

 

私は牡牛座なのですが、もうね「そうそうそうそう!それれそれそれそれ!!」と心の中で叫び続けながら一気に読みました。そしてもう一度読んで噛みしめました。

例えば2017年の牡牛座は

これまでのあなたの選択の根底にあるものがキャリアアップや「自分がもっと力を発揮していくために」というものであったとしたならば、この時期からのあなたは「こっちを選ぶと私がもっと幸せを感じる予感がある」という感覚のほうを選んでいきます。

とあります。
これは働き方を模索している今の私の価値基準の変化をピタリと言い当てているような感じがしちゃいました。

 

そして「マジで?!うそみんなそうなんじゃなかったの?!」と驚いたのが、”理想の自分”像について。

あなたと理想は、とても強い関係によって結ばれています。例えば、あなたはみんなに言うわけではないですが、いつも「理想の自分」のイメージを持っていると思います。「え、そんなの当たり前じゃないの?」と思われる人もいると思いますが、みんながみんな「理想の自分」を持っているわけではないのです。

で、牡牛座は理想の自分イメージがしっかりあるため、理想の自分と比べて”出来ていないないこと”にフォーカスしがちだ、とのこと。すっごい思い当たる節がありすぎます。

他の星座も、しいたけさんの愛にあふれる暖かい眼差しいっぱいの言葉に満ちています。勇気もらえること間違いなしなのでぜひ読んでみてほしい。

 

 

しいたけ占いをおすすめしてくれた友人曰く、「自分の気持ちをそのまま代弁してくれているようで、かつそっと背中を押してくれるような感じ」としいたけさんを絶賛していたのですが、占いを読んでみて彼女が褒めちぎる理由がわかった気がしました。
読んでみたら「まるで私の中に入って、私の肌の下にある感覚をそのまま言葉にしたような占い結果だ」と鳥肌立ちました。

 

 

で、しいたけさんのブログを読んでたら、どうやってあの言葉が紡ぎ出されるのか、どういうポリシーで言葉に落とし込んでいるのかというのをしいたけさんが語ってたんですね。それにものすごーーーく共感して、私のタロットリーディングの方向性もこれでいこう!と心に誓うくらいインパクトありました。

 

その話はまた次回。

金色に輝くタロットにお金のことを聞いてみた

今後の働き方を模索しつつ、転職活動をしています。
傍でフリーランスとしても働き始めました。
失業保険はもらったものの、仕事を再開するときのことを考えて保育園も民間学童もセーブしつつも継続していたので貯金が恐ろしいスピードで減っていきました。

 

残高をチェックするたびにドンドン減っていくというのは想像していた以上に冷や汗をかく体験で、そうなるとお金を使うたびにうっすらと罪悪感を感じるようになったり、逆にその反動で妙な衝動買いをしてしまったりして、お金に振り回されている感満載。

精神衛生上よろしくない上に、働き方を考える上でも目先のキャッシュを追い求めがちになってしまって非常によろしくない。

 

お金に対してはずっとずっと苦手意識があって避けてきたこともあり、ここで思い切ってタロットさんにお金のことを聞いてみました。
使ったのは金運に効きそうな黄金色に輝くエゴロフタロット。

【ロシアの大地が育んだ逞しさ】 エゴロフ・タロット

【ロシアの大地が育んだ逞しさ】 エゴロフ・タロット

 

 

じゃじゃん!https://www.instagram.com/p/BN0gF9jjwgH/左上:私にとってお金って?

右上:私とお金の関係は?

下:お金との上手な付き合い方は?コツとかある?

 

それぞれに1枚引きというシンプルなスプレッドで聞いてみました。

 

私にとってお金ってどういう存在?
ー ペンタクルのキング:基盤となるもの。
どっしりと構えて、王様のように賢く使えば必ず様々な形で返ってくるもの。地道だけれどとても堅実で、どんな時も動じずに支えてくれる頼れる大先輩のような存在。
自ら冒険することで生じるリスクをしっかりと認識していて、冒険する時はその道のプロを雇うといった形でリスクを回避する。

 

私とお金の関係は?
ー ワンドのクイーン:心地よい信頼関係。
お互いに相手が裏切らないことを信じていて、その信頼感をベースにちょっとした冒険や遊びにも寛大でいられます。険しい山道に差し掛かった時には、その道の先に目指すゴールがあることを信じて前へと進む勇気をくれます。

足元を照らすろうそくと、盗賊に遭遇したらすぐにでも戦えるように構えた棍棒がとても心強い。

 

お金との上手な付き合い方は?コツとかある?
ー コインの2:お金をしっかりと使うこと。お金を常に動かすこと。
貯金しているだけではなくて、投資に回すなど運用した方が良い。
ただしバランスを崩すような無理な投資に手を出すと危険。常にお金が回る状態を作る、というのがポイントです。
お金を使うという意味では、人にプレゼントをしたり、勉強など自分に投資するのはとても良い。

 

 

都合の良い解釈をしてしまっているかなぁ、と思うところもあるのですが、「この解釈で合ってる?」と確認した時に出たのは

 

皇帝のカード。

https://www.instagram.com/p/BGIx74NsqiL/うむ、苦しゅうない。
その解釈を信じてどっしりと構えていなさい。
お金をコントロールすることは、あなたの使命でもあります。
お金に裏切られることはないし、お金にものすごく困ることもないでしょう。でも、お金をコントロールする努力は怠ってはいけません。

 

 

皇帝様に言われちゃ、信じて進むしかありません。
今度の冬休みは具体的に投資をする、ということに向けたアクションをしてみようかな。

 

 

超簡単!手作りアドベントカレンダー

去年はKALDIでチョコレート入りのアドベントカレンダーを買ったのですが、今年はInstagramで見かけたかわいい手作りアドベントカレンダーに触発されて手作りしてみました。

https://www.instagram.com/p/BNeIfl9juSl/

茶封筒にお菓子を入れて、なんちゃってアドベントカレンダー。#アドベントカレンダー #クリスマス #holidayfun #adventcalendar #christmas #手作りクリスマス #子供と楽しむクリスマス #手作り #handmade

 

ちなみにアドベントカレンダーとは…

アドベントカレンダーAdvent calendar)は、クリスマスまでの期間に日数を数えるために使用されるカレンダーである。アドベントの期間(イエス・キリストの降誕を待ち望む期間)に窓を毎日ひとつずつ開けていくカレンダーである。すべての窓を開け終わるとクリスマスを迎えたことになる。

アドベントカレンダー - Wikipedia

 

思い立ってお菓子を買い込み、11月最終日の夜に子供が寝てから作り始めて、なんだかんだで2時間くらいかかりました。

茶封筒を縦半分に切り、一つ一つに日付をマジックで書いて、買って来たステッカーでデコレーション。お菓子を詰めたらホッチキスで口を閉じ、セロテープで日付順に貼り付けて、できあがり!

 

壁に直接貼ると壁紙が傷みそうだったので、もともと貼ってあった光沢のあるアルファベットポスターの上にメンディングテープで貼り付けてみました。

 

オリジナルで参考にしたものではないけれど、Instagramで見つけて参考にさせてもらったすてきなアドベントカレンダーはこんな感じのもの。

 

 

Shioriさん(@shio_garnier)が投稿した写真 -

紐と洗濯バサミで吊るすアイディアがかわいい上に楽チンそうですてきです。文字の雰囲気や添えられたイラストがさりげなくおしゃれ。

 

 

fumieさん(@spring.ko.fu)が投稿した写真 -

 封筒を三角形に閉じるやり方がすごいかわいい。厚みのあるお菓子を入れるにも良さそうなので次回はこれにしよう!

 

 

綾子 田中さん(@tanachan32)が投稿した写真 -

 モノトーンでまとめるとシックな雰囲気になりますねぇ。ツリー型に並べるのもいいなぁ。

 

これもやってみたい!紙コップに蓋をするアイディア。考えた人えらーい!!

 

 

あんまり手作りとかしないのですが、時間がなくてできないだけでもともとチマチマと手を動かすのは大好き。

久しぶりに工作に没頭して、子供にも喜んでもらえて、夜中に頑張った甲斐がありました♥

お給料のはなし

突然ですが、あなたにとってお給料ってなんですか?

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私は、お給料は仕事のアウトプットに対する対価として会社から支払われているものだ、と思ってここ10年ほど会社員をやってきました。

なので、お給料が上がると「その分たくさん仕事をしてアウトプットの量を増やさなうちゃ!」と思って仕事の量を増やしてきました。いろいろな作業や打ち合わせを詰め込み、詰め込んだ量をこなすための効率化に邁進してきました。子供が生まれてからは、より短時間でよりたくさんのアウトプットを出さなくちゃというプレッシャーに押しつぶされそうになりながら働いてきました。

 

 

でも、ふと気付いたのです。
いただいてるお金は、作業を大量にこなす対価ではない。

 

 

最近今までと違う角度で仕事に関わらせていただいたり、規模感がまったく違う組織で企業としても異なるステージにある複数の企業に関わらせていただく中で、なんか目が覚めたようにぱっかーんとお金に関する見え方が変化しました。

年齢が上がり、ポジションが上がり、いただくお給料が上がっていくとともに、”仕事でお金をもらうこと”にまつわる景色が総合的に変化してきた感もありますが、「なぜ働くのか」「どうやって働くのか」を考え続けたここ数年を経てようやく違う視点を得ることができた気もします。

 

 

大きな判断ができるか。
人を巻き込んで物事を動かせるか。
部下の仕事も含めて、判断して動かした内容に対して責任を取れるか。

 

 

そういうことに対してより多くのお給料をもらうんだなと思ったんです。
アウトプットの量で勝負するんじゃない、規模とか影響力で勝負する世界がちょっと見えた気がしました。

 

 

量をこなすなら、ジュニアな人やインターンやアルバイトを雇っても良いのです。

誤解しないで欲しいのは、そういった仕事が重要ではないと言う意味では決してなくて、そういった仕事を積み上げないと大きな成果は出せません。なのでいわゆる組織の歯車としてきちっと働くということもとても大切な仕事です。もし今そういう仕事をしているとしたらプライドを持って取り組んでほしいなと思います。

 

でもその仕事の方向性を決めたり、個人の判断を超えたチームや事業単位の決断をしたり、目の前の結果だけでなくその先の目標を定めたり、そういうことをする人はやっぱり必要です。そしてそういったことは、単純にこなした仕事やアウトプットの量とは違った尺度で評価されるものなのではないかと感じたのです。

 

 

ワークフォースで経験を積み、ある程度の実績を築いてきたオトナにとって、「アウトプットの量と質だけで勝負するステージ」から、「アウトプットのスコープを定義しその広さと深さで勝負する責任を引き受けるステージへ」へと覚悟を持って移行していくのはけっこう面白いチャレンジなはず。

 

働くのがまた楽しみになってきました。

定番から珍品絶版まで、世界のタロットが勢揃い★世界のトランプ・タロット展

タロットカード販売の最大手ニチユーさんの「世界のタロット・トランプ展」が各地で開催中です。

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EVENT「世界のトランプ・タロット展」 | ニチユー株式会社

 

都内だと渋谷西武の紀伊国屋書店、PLATZアトレ亀戸店がちょうど開催中。その他にも各地を巡回しながら複数同時開催されるようです。

膨大なコレクションを実際に手に取ってお気に入りを探せるのはもちろんですが、ニチユーさんは世界でもトップクラスのコレクションを保有しているそうで、珍しいデッキの数々を眺めるだけでも行く価値アリです。

前回新宿の紀伊国屋で開催された同じイベントに行ったのですが、オンラインで見て欲しいと思っていたカードの質感が思った物と違ってガッカリしたり、触ってみると紙質によって使い心地が全然違うのが実感できたりと、たくさんのカードを実際に手にとって見ることができるのはいろんな発見があってとても楽しかったです。

 

ものすごい数が出てるので迷ってしまうのですが、気になった物をいくつかピックアップ!

視点がユニークなタロット

定番のタロットと絵柄は似ているけど、ちょっとひねったコンセプトがユニークなタロット2選。
本来の絵柄から外れているものの、ここに描かれていない本来の絵柄がどんなもので、どういう意味を表しているのかを考えながら読み解くことで、実は定番ライダー版のカードを覚えるのに役立つという逆説的な面白さもあります。

 

まずは、超定番のライダー版の絵柄を裏側から見たら…?というコンセプトのユニークなデッキ。

ニチユーさんの取り扱いではないのですが、タロットに描かれた場面のその後を描いたその名もAfter Tarotもコンセプトがとってもチャーミングで気になるデッキ!

After Tarot

After Tarot

 

 

 

オリエンタルな雰囲気が独特のアジアン・タロット

タロットは西洋で発展したものですが、アジアの神様やアートをモチーフにしたものもあります。ただでさえエキゾチックな雰囲気のカードが、オリエンタルなモチーフでさらに妖しく神秘的な雰囲気に。

ライダー版に準じていない絵柄が多いので、インスピレーションで読むのが得意な人におすすめです。

 

まずはインド。
インドといえば占星術のイメージが強いですが、インドをモチーフにしたタロットもあるんですね。個人的にインドの細密画が大好きなのでグッときます。


タイもありました。ガネーシャ
こちらも淡い落ち着いた色合いと、たっぷりと取られた余白、そしてカードを縁取る細かい模様のバランスが絶妙です。

 

オリエンタルの本丸、中国。
カード裏に施された朱色の模様もいかにも中国な雰囲気ですが、どちらかというと西洋人がイメージする中国という感じでしょうか。

 

私が愛用しているのはこちら。ロシアのエゴロフタロット。
力強い漆黒の背景にに、ほのかに光る金色が神秘的な雰囲気。ウェイト版に準じた絵柄なので読みやすく、背景とのコントラストが美しく、憂いを帯びたような登場人物の表情がインスピレーションをかき立ててくれます。

pentacle.jp

 

ファンタジー好きにはたまらない

ファンタジー小説のような佇まいのタロットデッキ。おどろおどろしさが無く、タロットの明るい側面にスポットが当たるので、リーディングもそれを意識するとうまくいく気がします。
タロットの絵が怖いという人におすすめです。

 

不思議の国のアリスがタロットに!
リアルに描かれた登場人物たちの顔が、どことなく絵本の挿絵のようで眺めているだけでも楽しい。


こちらはダークファンタジーな雰囲気のイラストが独特の雰囲気を醸し出している、アーティストのニコレッタ・チェッコリによるカード。ウェイト版と全然絵柄が違っていて、解釈もかなり違いそうなのである程度占い慣れている人、インスピレーションで読める人向き。

 

絵本やファンタジー小説の挿絵のようなイラストにうっとり。


 

 

 

他にも気になるものがいっぱい!
なんだけどキリがないのでこの辺で。 

 

タロット選びの参考にこちらもどうぞ。

 


 

大事なのは”何をやっているか”より”誰がやっているか”

転職を考えるにあたってのポイントを5W1Hで考える記事を書いたのですが、 

thesparetimes.hatenablog.com

 

実はこの時一番引っかかってたのは5W1HのうちのWHO、つまり”誰がやっているか”でした。

 

例えば私は元同僚で信頼している友人のタロットレッスンを受けてズブズブとタロット沼にはまっていったのですが、これだけタロットにはまったのはただレッスンを受けたからではなく、その友人からタロットを教えてもらったからだなぁと思ってます。
それまでにも興味はあったしカードも占い方の本も持っていたのに、実際にカードを引いてみることはなかったし、まして他人を占うなんて思いもよらなかった。
なのに、ずんずんと進んでいけたのはひとえにタロット師匠である彼女のおかげです。

これがカルチャーセンターとかで開催されているタロットレッスンを受けたとしても、結局今までのハウツー本と同じ運命をたどっていたとも思うんですよね。

 

 

商品を選ぶ際も、その商品自体が良いものであるかはもちろん気にするポイントなのですが、誰が手がけているものなのかっていうのが実際購入に至るかを左右するようになってきているなぁ、とつくづく思います。

 

ハンドメイド系の作家さんが居並ぶマーケット

minne.com

とか

www.creema.jp

あたりで活躍している作家さんはInstagramを上手に使って作家さんの人となりや個性を発信している人が多い。
正直、玉石混合というか、誤解を恐れずにいうとどんぐりの背比べ的に似通った作風と品質の作品が並ぶマーケットで、その一品を選ぶ理由はモノそのものよりも、その背景にある作家さんの個性であったり、作家さんが紡いでいるストーリーにある。

 

”ストーリーで売る”っていうのは別に新しいことじゃなくて、マーケティングの世界では10年以上前から声高に言われていることです。

でもここにきてそれをより強烈に感じるのは、以前ならストーリーの主体は企業やプロフェッショナルな”向こう側”の存在だったのが、SNSや様々なC2Cプラットフォームの登場により”こっち側”にいる個人が主体となって発信されるストーリーに触れる機会が格段に増えたからだと思います。

 

 

翻って、自分が会社を選ぶ際にも、どういう人と一緒に働くことになるのか、っていうのがすっごく大切だなーと感じているわけです。

 

どういう人と一緒に働きたいか。
どういう人と出会う機会のある仕事をしたいか。


そして自分自身「あの人と一緒に働きたい」「あの人に任せたい」と思ってもらえるような仕事をしていきたいです。

エスパーでもメタリストでもない私たちだから

 すみません、ワーキングマザーです。

 

 

”無理をせず普通に自分らしく生きたい”という気持ちを主張すると何かと「義務を果たさないくせに権利ばかり主張して」とか「大変なのはお前だけじゃない」とか「自分たちで選んで切り開いてきた道のくせに今更文句言うな」みたいなコメントがワラワラと湧いてくる世知辛い世の中。
子育て世代の主張が賛否両論様々な議論を巻き起こしている場面に頻繁に遭遇しては、厳しいコメントに身をすくめてそっとページを閉じています。


というわけで、すみません、ワーキングマザーです。

 

 

以前、人は未体験のことは実感を伴って理解できないんだから、強制的に体験させてみることにも一定の意味があるんだ、というようなことを書きました。

thesparetimes.hatenablog.com

 

体験してみないと分からないのと同じように、私たちはエスパーでもメンタリストでもないんだから相手がどんな気持ちで、何を考えているか分からないわけです。

 

唯一わかる方法が言葉を媒介にすること。
気持ちや考えは言葉にして吐き出してもらわないと分からないんです。

 

気持ちや考えを心や頭にしまい込んでいる限りは、自分が本当に何を考えているのかは他人にわかってもらえません。なんとなく察してもらうことはできたとして、考えていることを100%理解してもらうことはできないし、気持ちに完璧にシンクロしてもらうこともできません。

自分自身の気持ちだって、SNSに吐き出してみて初めてきちんと自覚したりします。

 

言語化しないと、理解も共感もできないのです。


恋人同士だろうと、上司部下だろうと、夫婦であろうと、親子であろうと、相手の気持ちや考えを暗黙のうちに全て推し量るなんてことは不可能です。阿吽の呼吸なんて言うけど、それは日頃のコミュニケーションがあってこその賜物であって、日頃からコミュニケーション取れていない間柄では阿吽の呼吸は成立しません。

 

 

女性活躍推進や長時間労働の文脈でよく見かけるコメントに、次のようなものがあります。

「俺/私たちは不満も言わずに黙々と耐えて頑張ってきたんだ。(だからお前も文句言わずに黙って耐えろ。)」

 

でも先人達が黙って黙々と耐え忍んできたその結果が、非効率が改善されず長時間労働が常態化した今の社会。
今、私たちも黙々と耐え忍んでしまったら、今後もそれは変わることがなくさらに少子高齢化が進んだ時代を生きる子供達に受け継がれてしまう。

 

声をあげなきゃ、知られることもない。
知られることがなければ、問題にされることもない。
問題にされることがなければ、改善されることもない。

 

私自身、育休が明けて復帰した時に困難に感じることにたくさん遭遇して、その度にそのことを声に出して周囲に伝えるか、助けを求めても良いものなのか、とても悩んだ経験があります。

 

でもある日後輩の女の子に「いつも完璧に家事も育児も仕事もしてて、すごいなぁって尊敬してます。でも私にはできないと思うから、結婚する時には大好きな今の仕事を辞めなくちゃいけないかなって思ってるんです」と言われて決心しました。

 

今のしんどさを隠さずに周囲に打ち明けよう。
上司や同僚に相談して助けてもらおう。
家族にも辛いんだよって伝えよう。

 


実際にはその時の私は完璧とは程遠く、仕事のストレスで家で子供達に怒鳴り散らし、週の半分はお惣菜とファミレスご飯、家事は常に山積みで家の中はゴミ屋敷一歩手前、仕事だってこぼしまくりで毎日誰かに謝っているような状態でした。

 

そんな状態だったのに、外から見ると”完璧にこなせている”と見えているのか!
ということに愕然とし、絶望し、さらにそう見えていることが後輩を追い詰めているということに猛烈にショックを受けました。

 

だから、しんどい時、辛い時、無理だと思った時、理不尽を感じた時、とりあえずそう感じていることを声に出してみることにしました。

 

改善案や代替案を用意しておかないといけないんじゃないかと、でも行き詰まって何も思い浮かばないままおそるおそる声をあげたこともあります。助けてーって。

そしたら、聞いてくれる人が現れました。聞いてもらえるだけで自分の気持ちも整理できて前に進む勇気が湧いてきます。

アドバイスくれる人や手を差し伸べてくれる人も現れました。中にはトンチンカンなアドバイスもあったけど、無駄なアドバイスも手も一つもありませんでした。

もちろんご批判もいただきました。スルーすることもあったし、できずに傷つくこともありました。実は批判して来る人が悩みを抱えていていっぱいいっぱいだってこともありました。

 

声を上げることで、とにかく何かが動きました。前や後ろや斜めに、半歩、一歩、二歩。ただ立ち止まるだけでなく、とにかく動くだけで見えるものがたくさんありました。

結局元の場所に戻ったとしても、その場所は訳もわからずただ置かれた場所から、自分で選んだ場所になりました。

 

なので多分私はこれからも、言葉にして、声をあげていくと思う。

 

 

 

たぶんね。